人権NGOの代表的な団体が「アムネスティ・インターナショナル」。黄色い下地に黒いマークのロゴが印象的です。アムネスティは「恩赦」、「罪を赦す」という意味です。
アムネスティ日本が国内で取り組む活動やミッション、ボランティアの募集など、アムネスティを知る・関わる・参加するために役立つ情報を紹介します。
アムネスティとは―ロゴの意味や団体のはじまり。
世界中で活動を行う人権NGOのアムネスティ・インターナショナルは、英国の弁護士ピーター・ベネンソンが1961年、「自由を訴えたこと」で「自由を奪われた」若者のことを知り、声を上げたことから始まった団体です。
取り組む人権の課題は幅広いです。以下のような人権問題に対して、調査や提言、発信などの活動を行っています。
女性の権利
子どもの権利
死刑制度の廃止
企業の社会的責任
難民と移民の権利
「テロとの闘い」における人権侵害
LGBTの権利 など
現在は約80カ国に拠点をもつまでに広がり、活動する国は200カ国となります。国連や各国政府を動かし、条約を認めさせるといった影響力があるNGOです。1977年にはノーベル平和賞も受賞しました。
目の前にあるおかしいと思ったことに対して行動する1人の市民が仲間を集め、大きな力を動かすことができることを証明してくれます。

印象的なロゴマークにこめた強い思いがあります。「ろうそく」は「希望の光」「有刺鉄線」は「自由を奪われた人たち」をあらわてしているのです
アムネスティにイベント参加で関わる
アムネスティ日本はイベントを頻繁に開催しています。規模も大きいものから少人数まで、全国各地で毎月のように行います。他のNGOと比べてもその頻度は高いです。
例えば定期的に「アムネスティ入門セミナー」や「死刑廃止を考える入門セミナー」などがあります。
12月10日の世界人権デーに合わせて「ライティングマラソン」というイベントも実施します。
これだけたびたびイベントを開くのはスタッフも大変です。それでも開催できるのは、伝えたい強いメッセージがあることや、メディアでは報じられることのない知らていない人権問題がたくさんあり、伝える必要があるということです。さらにスタッフだけでなくボランティアの仲間が多いこともあるでしょう。
アムネスティでボランティアに参加する
アムネスティのボランティアは一般募集しているものに参加するパターンと、複数あるチームに入るパターンがあります。
チームはつまり、特定のテーマごとの関心あるボランティアの集まりです。現在は以下のチームがあるようです。
ユース・ネットワーク
アムネスティ・インターナショナル日本
死刑廃止ネットワーク
子どもネットワーク
難民チーム
「慰安婦」問題チーム
国際人権法チーム
国内人権ネット
中国チーム
良心の囚人ネットワークチーム
ジェンダーチーム
コリアチーム
東ヨーロッパ調整チーム
ビジネスと人権チーム
憲法と人権チーム
他に、事務所の受付業務のボランティアを募集している時期もあります。いまどんなボランティアを募集しているかは最新情報をチェックしてみてください。

アムスティのその他の活動
シリア紛争に対する活動
終わらない紛争でシリアの街はずたずたに破壊されました。アムネスティは、シリア紛争の現実を知ってもらうために、がれきの山と化したシリアの街の一角を表現したトリックアートの展示を行いました。
日本では明治大学のリバティタワー前などで公開しました。トリックアートの前には大学生や通りすがりの人々が集まり、写真を撮る人も多かったです。
トリックアートは縦5メートル、横2.5メートルの大きさ。世界的に著名なアーティスト「3D Joe and Max」の作品です。2015年3月には、ニューヨークの国連本部前でも展示しました。
アムネスティ香港の活動
アムネスティでは香港で起こったデモに対して、どのような人権侵害が起きているか、警察の過剰な武力、暴力の調査を行なっている。
「香港頑張れ」アムネスティが3つのスローガンを解説