ゴミ拾いボランティアとは海や川、街中、公園をきれいにするために、ゴミを拾う活動です。様々な活動場所があり、活動内容はゴミ拾いというシンプルなものですが、近年はプラスチック問題が世界中で注目を集めていて、ゴミ拾いボランティアの必要性が増加しています。
この記事では、ゴミ拾いボランティアの活動内容・目的、参加方法などについてボランティアコーディネーターが解説します。
ゴミ拾いボランティアとは
2つの目的
ゴミ拾いボランティアには大きく二つの目的があります。一つはもちろん「ゴミを拾ってその場所をきれいにすること」です。海岸のゴミ拾いも街中でも同じですね。サッカーワールドカップの試合で、日本人サポーターが試合後にゴミ拾いをしてスタジアムをきれいにして帰ったことが素晴らしいと話題になったこともありました。
もう一つの目的は意識の変化です。
「ゴミ拾いをするとゴミを捨てなくなる」。これまでゴミ拾いボランティアを経験した人なら「わかる!」と思う人もいるのではないでしょうか。仲間と一緒に1時間くらいゴミ拾いをすると、たくさんのゴミ袋が集まります。そして「こんなにゴミって捨てられているんだ」と驚く人も多いです。そうすると自分はもうそこでゴミをポイ捨てしようとは思わなくなるのです。
活動内容と活動場所
ゴミ拾いボランティアの活動内容はシンプルにゴミを拾うことです。
軍手をしてゴミ袋とトングを持ち、一つずつゴミを拾っていきます。ペットボトルや空き缶、たばこの吸い殻、ビニール袋などいろいろなゴミがあります。ゴミ拾いボランティア数人で分別しながら集めていき、最終的にゴミ袋を集めて終了です。時間は30分くらいのこともあれば、1時間以上行うこともあります。
ただゴミを拾うだけではなく、どんなゴミを拾ったかを記録したり、ゲーム形式でゴミを拾ったりと募集団体によってやり方も様々な工夫があるようです。
活動場所は海岸や河川敷、街中、公園、祭りや花火の終了後など選択肢はたくさんあります。
次に、それぞれの活動場所ごとにゴミ拾いボランティアを説明していきます。
海岸のゴミ拾いボランティアとは
海岸でゴミを拾っていると、たくさんのプラスチック容器やペットボトルが見つかります。海のプラスチックゴミは「世界で年間800万トン」という研究があり、世界中に衝撃をあたえました。こちらの記事にあるように「プラスチックゴミが人体に悪影響を与える」とも言われていて深刻な社会課題となっています。
海にあるゴミの5割以上は陸から流れていったものです。そのため私たちにできることはまず陸のゴミを減らすことです。
ボランティア募集の探し方
日本には様々な海岸があり、各地で海岸のゴミ拾いボランティアが行われています。一つひとつ探すこともできますが、最近はゴミ拾いボランティアを探せるポータルサイトが出てきました。
その一つがBLUESHIPというウェブサイトです。
まずトップページから、「ゴミ拾い・環境イベント一覧」のページに行きます。地域・開催日・キーワードで探し、詳細ページを開くと「開催日時・集合場所・費用・予約有無」などがまとめられています。
ゴミ拾いボランティアの特徴は「申込不要」が多いことです。ほかのボランティアでは、どんな人がくるかや人数を把握するために「申込あり」が多いので、ゴミ拾いボランティアは気軽に参加しやすいですね。
河川のゴミ拾いボランティアとは
海岸と同様に河川にもたくさんのプラスチックゴミが落ちています。それが川に流れ、海に流れ、海のマイクロプラスチック問題を引き起こすのです。
ボランティア募集の探し方
すでに書いたBLUESHIPには河川でのゴミ拾いボランティアも掲載されています。
他には全国川ごみネットワークという団体があり、そこから川ごみの削減に取り組む団体が載っています。
もう一つJEANというサイトにも日本各地で河川などでクリーンアップ活動をする団体をまとめています。
街中・公園でのゴミ拾いボランティア
ゴミ拾いボランティアでもっとも有名で活動範囲も広いのが「greenbird」です。日本各地や海外にも地域ごとにチームがあり、定期的にゴミ拾い活動をしています。
開催日時・場所などは各チームによって異なるので、参加する地域のチームの詳細ページをチェックしてください。
ゴミ拾いボランティアは「個人」でもできる
街中や公園でゴミ拾いボランティアをするには、団体を通じてではなく、友人と一緒になど個人で参加することもできるのです。
例えば渋谷区では「ボランティアで清掃活動を行う人に清掃用具を貸し出します」というページがあり、ここから申し込めば「ゴミ袋・軍手・火ばさみ」など必要な道具を貸し出してくれます。ごみ袋の貸し出し・回収についてご自身の地域ではどのような貸し出しがあるか問合せてみてください。
花火大会・イベントのゴミ拾いボランティア
全国の花火大会、ハロウィンなどのイベントでゴミ拾いボランティアを募集することがあります。
ここではいくつか具体例を紹介します。
大阪の「なにわ淀川花火大会」ではいくつかボランティアの種類があります。
その一つに「翌日清掃ボランティア」があります。花火大会の終了後は、大量のゴミが落ちています。このゴミが川や海に流れていかないように、翌日の午前中にボランティアでゴミ拾いをするのです。
他にもうつのみや花火大会でもゴミ拾いだけではないですがボランティアを募集しています。
https://www.utsunomiya-hanabi.jp/volunteer
以下は土浦花火大会のゴミ拾いボランティアの様子がまとめられています。
https://www.monthly-oyama.com/gomihiroi/2019-kekka.html
他にもハロウィンやクリスマスの後に、まちをきれいにするボランティアもあります。
サンタボランティアについてはこちら
ゴミ拾いボランティア体験談
大学の夏休みの時期に、海岸のゴミ拾いボランティアに参加しました。
私の他にボランティアに参加していたメンバーは、他の大学の学生や地元の人もいました。様々な人が集まっていました。私たちは、午前中に集まってお昼前まで、海岸を歩きながら、ゴミを拾いました。拾ったゴミは、プラスチック、缶、ペットボトル、ガラス瓶など、様々なものがありました。中には、家電製品などの大きなゴミもありました。
ゴミ拾いをしていると、海の美しさを実感しました。また、ゴミが海に与える影響の大きさも感じました。ゴミを拾うことで、海をきれいにすることができ、海を守ることができると思いました。
ゴミ拾いボランティアは、とても楽しかったです。また、貴重な経験になりました。私は、今後もゴミ拾いボランティアに参加したいと思います。
上記のようなボランティアの体験談を募集しています。
ボランティアに参加したいと思っている人にとって、実際に参加した経験者の声はとても貴重で、参加の背中を押してくれます。ぜひ初めてのボランティアでも何度も参加しているボランティアでも、またボランティアスタッフとしてかかわられている方でも、皆さんのボランティア体験談をお待ちしております。
ゴミ拾いボランティア情報も募集
環境団体やボランティアグループ、学生団体など、ゴミ拾いボランティアを募集していましたら、以下リンク先から募集情報を記入ください。当サイトへ掲載いたします。
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