NPOとNGOの違いとは?

NPOとNGOの違いとは?NPO

「NPO」と「NGO」は似たような単語で、似たような意味のため使い分けが分かりづらい言葉です。NPO法人でありながらNGOという団体もあり混乱する人も多いでしょう。ここではNPOとNGOの違いをわかりやすく解説します。

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NPOとNGOはなんの略称か

NPOは「Non-Profit Organization=営利ではない」もしくは、「Not-for-Profit Organization=営利の”ため”ではない」の略語です。NPOは利益を出してはいけないと勘違いをしている人がたまにいます。前者の場合「営利ではない=利益を出さない」と解釈する人が出てくるため、後者を使い「利益を生む活動もするが営利を目的とはしていない」と強調することもあります。
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一方、NGOは「Non-Governmental Organization=政府ではない」の略です。非政府組織とも呼びます。もともとNGOは国際連合の会議で、各国政府代表者と区別するためにその他の参加団体をさす言葉としてつかわれはじめました。国際的な社会課題に対して取り組む政府以外の団体です。

例えばパリ協定を採択した気候変動のCOP(締約国会議)に参加する日本政府代表団にも「NGOから2名参加」と記載されています。

日本では国外で活動する団体にNGOと使う。

日本では団体の説明にNGOを使うところは国際協力など国外で活動する団体が多いです。
貧困や災害などに取り組む国際協力NGO、気候変動・気候危機に取り組む環境NGO、人権問題に取り組む人権NGOなどがあります。

代表的な団体をあげてみます。それぞれが団体名の前にNGOをつけています。
国際協力では「国際協力NGO 日本国際ボランティアセンター(JVC)」、
人権では「国際人権NGO アムネスティ日本 AMNESTY」、
環境では「国際環境NGOグリーンピース」などがあります。

使われ方は異なるものの、NPOもNGOも大きな違いはなく、どちらも営利目的でない非政府の民間組織です。実際に明確な定義はありませんが、日本では国際的な事業を行う団体が「NGO」を使っているというのが実態です。

NGOと使うことで国外では守られることもある

国際協力の活動では紛争地域やテロのリスクがある場所で活動することもあります。そういった場所でもNGOや医療者は絶対的に中立であり、どちらからも攻撃されることがないのがルールです。

もし自国の政府が紛争でどちらかに寄っていたとしても、現地で活動するときは「自分たちは非政府組織=NGO」であると名乗ることで中立な立場として守られるのです。

NPO法人でもNGO団体がある?

NPOとNGOの違いはここまでに書いた通りですが、先に挙げた日本国際ボランティアセンターは法人格では「NPO法人」です。国際協力NGOのNPO
法人日本国際ボランティアセンター
なのです。ここが混乱をまねいてしまうところでもあります。

組織として活動する場合、なにかしらの「法人格」をとることで助成金を申請できたり信頼性も増すのでメリットが高まります。そこでNGO団体もいずれかの法人を選んで活動しています。アムネスティは「公益社団法人」、グリーンピースは「一般社団法人」です。こうした選択肢もありますが、その中でもNPO法人を選ぶ団体が多いです。
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