海外ボランティアの種類や探し方。英語力はどれくらい必要か

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海外ボランティアはアジアやアフリカ、ヨーロッパなど世界各国で開催されています。期間も1週間から数カ月のプログラムまで様々。海外ボランティアの種類も環境から教育、福祉まで訪問する国によって多岐にわたります。

それでは海外ボランティアに参加するにはどのような種類がありどうやって探せばいいのか。また、海外ボランティアに行きたいけれど、英語力が心配という声も多いため、解説していきます。

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海外ボランティアの種類と探し方

海外ボランティアへ行きたい人の目的はさまざまです。
「誰かの役に立ちたい」、「現地の子供たちと触れ合いたい」、「都会ではない現地の生活を見てみたい」という人も多く、旅行に行くだけではしることができない、その国のリアルな面を知りたいという人が多いです。

海外ボランティアとは「海外で行うボランティア活動のこと」ですが、内容は主催団体によって、まったく異なります。海外ボランティアの種類は大きく分けて以下となります。

・海外ボランティアプログラムを行うNGO
・国際協力活動を行うNGOの現場体験プログラム
・旅行会社
・学校が主催するプログラム
・JICAの青年海外協力隊 など。

それぞれについて解説していきます。

海外ボランティアプログラムを行うNGO

海外ボランティアを探す際にたくさんのプログラムを提供しているのが、海外ボランティア事業をメインとするNGOです。

有名な団体では、「日本国際ワークキャンプセンターNICE」というNGOがあります。NICEは、国連のCCIVSという機関に加盟をしている信頼できるNGOです。このCCIVSという団体に所属する世界中のNGOと連携をすることで、世界90カ国ほどの海外ボランティアプログラムを紹介しています。

同じような海外ボランティアの団体では「ICYEジャパン」というNGOもあるので、「NICE」「ICYE」と検索してみてください。それぞれのホームページに募集中の海外ボランティアプログラムが掲載されています。

以下、海外ボランティアの一例をご紹介します。
ヨーロッパやアフリカ、アジア、南米と世界中のプログラムがあります。

海外ボランティアの例
ドイツ「森の古城で、文化遺産と自然遺産の保護」
ケニア「野生生物保護」
インド「田舎の学校で、子ども達にデジタル教育」
インドネシア「島の中学校で、英語教育や校舎改修」
ベトナム「エコたわし等で水上スラムを応援」
フィリピン「被災地復興、有機農業、学校で授業」
モンゴル「モデル有機農場で、野菜を収穫」
メキシコ「ウミガメの保護。自然の神秘を体感」

こうしたNGOが主催する海外ボランティアの特徴は二つ。

プログラムの多さ
費用の安さ

プログラムの数は、先ほど書いた通り、世界中の海外ボランティアNGOとパートナーシップをもっているため実現することができています。

また、費用についてもHISなどの旅行会社が主催する海外ボランティアプログラムに比べて安いです。例えば、旅行会社のプログラムではホテルに泊まることが多いですが、NGOのプログラムは活動する地域の公民館などに泊まることが多いです。

国際協力活動を行うNGOの現場体験プログラム

続いて同じNGOが主催の海外ボランティアですが、内容がまったく異なります。

例えば「シャプラニール=市民による海外協力の会」という国際協力NGOがあります。このNGOは、ネパールやバングラデシュの現地に入り、教育支援であったり地域開発であったり、その地域のために地域に根差して活動をしています。

こうしたNGOがスタディツアーというプログラム名で、現地の体験プログラムを企画しています。そのNGOが活動する場所でのプログラムとなるため、選択肢は少ないですが、日本のNGOが海外でどういった活動をしているか知りたいという人におススメです。

「スタディツアー」で検索をして調べたり、「ネパール スタディツアー」など行きたい国をしぼって検索をしてみてください。

ランドセルを届ける海外ボランティア「ポストマン」

海外ボランティアというと、がっつりと主催者のプログラムに参加するものが多いです。
ポストマンというボランティアでは、一日だけから、発展途上国の学校などへ行き、ランドセルを届けて学習支援を行うという活動があります。

詳細はこちらの記事をご覧ください。

そのほかの海外ボランティア

旅行会社は、HISやJTBなどの大手から小さい旅行会社まで海外ボランティアを企画しています。
上述の通り、費用は高くなりますが、初めての海外であったり整った環境で活動をしたいということであれば、旅行会社を選ぶのもいいでしょう。

また、大学が旅行会社と企画して募集するプログラムもあります。ご自身が通われる大学のホームページでチェックしてみてください。

最後に趣が異なるところでJICAの青年海外協力隊も海外ボランティアの一つです。ここまで紹介してきたものは、短期で夏休みの間に参加できるものですが、青年海外協力隊は、派遣期間が原則2年となります。

英語力はどれくらい必要か

ここまで海外ボランティアの種類と探し方について解説しました。海外ボランティアに参加したいけど不安という人の声で一番多いのが「英語力はどれくらい必要か」という点です。海外旅行であれば乗り切れても、現地で海外ボランティアをするとなると英語がちゃんと話せないといけないのではという質問をよく受けるため、ここから解説していきます。

先に結論をお伝えすると、「海外ボランティアに限っては英語力がそこまで重要な要素ではありません」。英語が全然ダメな若者でもしっかりと活動して現地人と仲良くなり、また行きたいといって帰国する、こんなはよく耳にします。

では彼らの英語力が向上したかというと1,2週間でそんな簡単にあがることはないです。なぜ彼らが充実した日々を送れるのか、理由をいくつか紹介します。

言葉をこえて通じ合える、英語力よりも必要な力とは

まず、海外ボランティアが実施される国は、主にアジアやアフリカというGDP(国内総生産)でいうところの貧しい国。そして別の記事でも書いたようにヨーロッパも多いです。

つまり、英語ネイティブではない国々がほとんど。英語能力指数などの指標では日本人より英語のレベルは高いところばかりですが、ボランティアの行われるようなローカルエリアへ行くと、国単位での指標は当てはまりません。英語能力は都市部と農村部、若年層と高年齢層で差があるため、「農村部で平均年齢も高い」ボランティア先でまったく英語が通じないなんてことはよくあります。

余談ですが日本の特殊なところは、都市部だろうと若年層だろうと英語が苦手なことですね。

海外ボランティアで現地の役に立つためや、現地の人とのコミュニケーションをとる上で必要なことは、言葉よりも、積極的に働きかける「コミュニケーション力」。そして電気がないとか、道具がそろっていないとか、なんでもある日本とは異なる環境で活動するために、「適応力」や「状況対応力」なども必須です。

現地語を学ぶ

数ヶ月で英語力を格段に向上させることは難しいでしょう。それならば現地語を覚えていったほうがいい。上述した通り、現地の人は英語を話せない人もいます。現地の人との関係を深めるための近道は彼らの言葉を話すことです。挨拶や自己紹介、数字などは覚えてみましょう。旅行会社が発行している人気の会話帳はイラスト付きで、モンゴル語やスワヒリ語などマニアックな言語も対応しているので利便性が高いです。

日本人のみでいくプログラムへ参加する

海外ボランティアを2つに分類すると、参加者構成が「日本人のみ」か「日本人と外国人」になります。後者の「外国人」とは、現地人だけでなく世界中から「多様な国の人」が参加するプログラムもあります。

この場合ある程度の英語力があったほうがよいです。日本人が1、2人のこともあり、大事なことも英語で説明され、毎日が英語漬けになりますので英語がわからないと何もできなくなってしまいます。

初の一人海外かつ英語が苦手のような人には、後者のようなプログラムはハードルが高く、不安に感じることもあると思います。それならば大体が一人での参加の日本人のみで構成されるプログラムなら同じ境遇で英語の不安も共有でき安心ですね。

海外ボランティアに英語力はどれくらい必要?

では、実際に英語がまったくできなくても困らないかといえばそんなこともありません。プログラムにもよりますが、通訳がいる場合などをのぞき、現地人のプログラムコーディネターがいて、彼らとは英語で会話します(日本語を話せる現地人がいる場合もある)。

たとえば、施設の利用方法やその地域の説明などは英語で行われます。こういったことを聞き取ったり、分からないことは質問できたりする程度の英語力は必要です。

よく言われるのは「中学レベルの英語力」です。日常会話に必要な単語は、どんな言語でも2,000語程度と言われています。日本の中学校卒業時における英単語の到達目標数は、1,500語程度なので日常会話は中学で学ぶ英語でかなり補えます。

ここまで書いたように、英語が苦手だけど、海外ボランティアに行きたいという人はもちろん、友人と旅行ではなく一人での海外経験をしたい人も、まずは海外ボランティアで自分の力をためしてみるのはいかがでしょう。

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