本記事はNPO法人JIYUの小宮山 拓真さんへのインタビューをもとに執筆しています。
フィリピンセブ島のとある小学校。現地の子どもたちが手に取ったのは日本から届けられたランドセル。赤やピンク、水色などカラフルなランドセルの数々に、緊張しながらも好きな色のランドセルを選ぶ現地の子どもたちの姿がありました。
ランドセルを届けたのは「ポストマン(Postman)」たち。日本中からの寄付によって集まったランドセルと文房具を海外の子どもたちに届けるボランティア活動です。
海外ボランティアというと、1-2週間のプログラムに参加するイメージかもしれませんが、「ポストマン」の特徴は、観光旅行に組み合わせて届けることができるところです。場所によっては一日あれば届けられるため、気軽にできる海外ボランティアといえるでしょう。
ランドセルを届けるボランティア活動は個人でも、企業などグループ単位でも参加ができます。これまでにも旅行に組み合わせたり、出張に組み合わせたり、ランドセルを届けたポストマンたちがいます。
この記事では、ポストマンの活動内容や参加方法についてご紹介します。
ポストマン(Postman)とは
ポストマン(Postman)は、NPO法人JIYUが主催するプロジェクトです。
NPO法人JIYUは、発展途上国の教育支援を目的とした団体。2007年にNGO時遊人として創設され、2020年にNPO法人化されました。
主な活動は、文房具やランドセルの寄付です。日本全国から寄せられた支援品を、海外の学校や施設に届けます。大学生や社会人などが、海外にボランティアとして赴き、届けた先では子どもたちと交流する活動も行っています。
JIYUは、教育支援による識字率アップや学力アップを目指し、将来的に考えられる貧困要素を取り除く支援として、できる限り現地を訪問し直接子どもたちに手渡すという直接的な支援活動を行っています。
ポストマンの活動内容は
ポストマンとは文房具のお届け+子供たちの交流+観光=POSTMAN
ポストマンは、旅行先や出張先と組み合わせて、学校や施設、ストリートチルドレンなどにランドセルと文房具を届ける活動です。
直接現地に行き、子どもたちに届けることで、発展途上国の子どもたちの教育支援に貢献することができます。また、海外の子どもたちと交流することで、国際理解や異文化理解を深めることにもつながるという魅力もあります。
参加者には特別なスキルや資格は必要ないので、誰でも気軽に参加することができます。
ポストマンプロジェクトの参加方法
参加するのは、個人でもグループ単位でも可能です。会社単位や、大学、学生団体なども参加実績があります。
・まずはJIYUのウェブサイトから「参加申込」を行います。
https://www.jiyu-jin.org/local
・参加が決まれば、空港でランドセルや文房具を受け取ります。
・現地に着いたら、学校などへランドセルを運び、子どもたちに届けます。
・帰国後は、JIYUへ活動報告を行って完了です。
届ける先は、東南アジアが中心で、ベトナムがこれまでもっとも多いそうです。これでベトナム、カンボジア、タイ、フィリピン、台湾、リベリアなどへ届けてきました。
ポストマンの魅力
・世界中の子どもたちに直接届けられること
ポストマンプロジェクトでは、旅行者自身が手荷物として文房具やランドセルを持ち込み、現地の子どもたちに直接届けます。そのため、子どもたち一人ひとりの顔を見ながら届けることができることは魅力の一つです。
・子どもたちと交流する機会を得られること
ポストマンプロジェクトでは、文房具やランドセルを届ける際に、子どもたちと交流する機会があります。子どもたちの笑顔や言葉に触れることで、国際理解や異文化理解を深めることができます。
・旅行の思い出に残る体験になること
ポストマンプロジェクトに参加することで、旅行の思い出に残る体験ができます。子どもたちの笑顔や感謝の言葉は、忘れられない感動を与えてくれるでしょう。
ポストマンプロジェクトはだれでも参加でき、自分の旅行と組み合わせて行けるため、気軽に参加できる海外ボランティアです。ぜひ個人でもグループ単位でも参加を検討してみてください。
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