気候危機とは―アル・ゴア元米副大統領の説明

ゴアのクライメイトリアリティプロジェクトNGO

気候危機とはなにか。地球に生きるわれわれはなにをするべきかなのか。アル・ゴア元米副大統領は世界中で起こる「気候危機」の担い手を育てる 「クライメート·リアリティ·リーダーシップ·コミュニティ·トレーニング」を開催し、気候危機について語った。

クライメート·リアリティは気候危機の担い手を育てるプロジェクトで、トレーニングは2006年から米国、ドイツ、インド、ブラジルなどで行ってきた。世界で2万人を超える気候危機の担い手、リーダーが生まれているという。

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ゴアが語る気候危機とは

「気候変動は人類がこれまでに直面した中で最も早急に解決が必要な課題だ」。ゴア氏は世界で起こる気候危機とその解決策を3時間ノンストップで話した。

国内では昨年7月に観測史上最高となる41.1度を記録。台風や豪雨などによる被害も相次いでいる。世界中で気候変動が起き、熱波や洪水、台風、干ばつ、火事などの災害が頻発している。

世界に目を向けると、ドイツやフランスなどヨーロッパ各地で今年立て続けに、観測史上最高気温を記録。イラン全土で起きた洪水では70人以上の死者が出た。ハリケーンが直撃したバハマは7万人が家を失った。シベリアの森林火災では東京ドーム60個以上の広さが消失したという。

過去類をみない災害によって、住み慣れた土地を離れる人も増えている。2050年までに1億4300万人の生活が脅かされ、移動を余儀なくされるという報告書もある。

世界では再生可能エネルギーが急速に広がっている

世界中で観測史上もっとも高い気温を記録している。日本は2018年7月に41.1度を記録。気温上昇に比例し熱中症関連の救急搬送も増加する。今後も気温上昇とともに急増する恐れがある。ドイツやフランス、イギリス、アラスカなど2018年に世界224カ所で史上最高気温を記録している。インドやイラクでは50度を超える気温となり、パキスタンでは、熱波で1200人以上が死亡する事態だ。

海の温度も上がっている。海水温があがることによる危機は、台風(ハリケーン)の猛威がある。米国テキサスではハリケーンによる総雨量で一回の嵐による米国最大雨量を記録。日本でも昨年9月の台風は過去25年間で最も強力だった。以前は500年に一回だったが、ここ数年では25年に一回となり、2030年以降には5年に一回で起こるという。

レインボムと呼ばれるような異常降雨も増大している。世界的に洪水と豪雨の頻度は1980年に比べて4倍になった。昨年7月の西日本豪雨では281人が死亡。今年6月には熊本県でも記録的な豪雨があった。

異常気象による災害では干ばつも深刻化している。インドやオーストラリアでは記憶にある限り最悪の干ばつが起きている。火事も多発し、ロシアでは今年5万5000人が死亡した。

干ばつや家事により食糧価格も高騰し食べるものがなくなる。気温上昇で生活できない土地も出てきていて、住み慣れた土地を後にする人々もいる。気候移民と呼ばれ、10億人の気候移民が生まれるという。

こうした気候危機の影響を受けやすいのは貧困層やホームレスなど社会的に弱い立場にいる人たちでもある。高齢者や乳幼児、子ども、持病のある人たちなども暑さに弱く影響を受けやすい。

ゴア「気候危機の真実を伝えてほしい」

ゴア氏は最後に再生可能エネルギーが世界で飛躍的に増えている事実を伝え、向かうべき方向性を示した。「のんびりしてはいられない。私たちは変わらなければならない」

ゴア氏は気候変動の真実をリーダーとして伝えていってほしいと語った。

気候危機のプレゼン全文

地球。これは私たちの共通の故郷です。地球の写真は課題を提示してくれている。
気候危機。3つの質問がある。

1、変えなくてはならないのか
2、変えることはできるのか
3、私たちは変えるのか

変えなくてはならないのか。
気候危機が深刻になった理由は大気層の組成が変わったため。大気層は、薄い殻として地球を包んでいる。重要な機能を果たしている。温度を調整してくれている。大気を通じて太陽の光が地球を温めてくれている。人間や動物が生きるために理想的な温度を確保している。大気の組成を大きく変えようとしてしまっている。汚染物質を生み出し。1億もの汚染物質。空は地球をうすいからにすぎないのに。
化学的な素性を大きく変えてしまっている。汚染部室の層が増えていくと、赤外線放射が増え、気候があがっていく。

発生源がある。農業、高山交通、森林管理などいろいろある。北極の永久凍土。多くは化石燃料を燃やすこと。50年代にはCO2の量が劇的に増え始めた。その結果多くの熱がとじこめられ、劇的な上昇が出ている。

最も暑い時期の19年は2011年以降。過去5年間がもっとも暑かった。日本においても同じ。気温が上昇続けている。汚染物質の濃度が上がっている。地球の温暖化を止めないと。すでに1度上昇している。今世紀中に5、4度上昇する。

すでに強い熱波が襲っている。ヨーロッパの各国にも昨年夏多くの熱波があった。台風の強度がましている。より破壊力を増すだろうと科学者が予測している。15号。100万人が停電被害にあっている。21号によって160億ドルの被害。水循環がおかしくなってしまっている。多くの水が海洋から蒸発する。川のような形で水蒸気として現れる。雨の爆弾が起きる。洪水、土砂崩れ。益城で。100万人以上に避難勧告が出た。倉敷では、102cmが48時間で降った。

豪雨の頻度は増している。1980年代に比べて4倍になっている。土壌から熱を奪い、干ばつを長期化深刻化されている。日本でも干ばつが長期化頻繁か。他の国でも深刻。インドのチェンナイでも水がなくなっている。貯水池。完全にかわいている。植物も乾き気温が上がれば山火事が発生する。オーストラリア。韓国、アラスカでも山火事がおきている。

グリーンランドの氷河が、消滅してしまった。グリーンランドの消失が加速化している。南極でも溶け出している。海面が上昇する。海面上昇によって、人工的に見ると、すべてが東南アジアにある。資産レベルで見ると東京がはいってくる。一兆千以上の資産がリスク。1800万人が住居を失う。マイアミでは、駐車場にタコがいる状況です。豪雨もないのに、満潮になるだけで。海面が上昇してこうなっている。

気候危機は、国家の安全保障にも影響する。日本においては、80%の田んぼに影響がある。熱帯病が北上している。気候危機に、人々が移住をするようになっている。熱帯病が緯度の高いところに北上している。熱帯病がみられる。日本でもみられる。デング熱で立ち入り禁止になった。大気汚染も関係がある。化石燃料を燃やすことで、大気中に発生し、熱を閉じ込め、汚染物質も大気中に閉じ込めている。

世界では900万人が亡くなっている。陸上の種の50%をなくすきけんがある。気候危機のコストをたしあげると。海洋の参加や重要インフラの損失。コストはまかないきれない。グローバルな経済にも。

変えなくてはならないのか。イエス。かえることはできるのか。より楽観的なもの。解決策はすでに手にしている。

風力、ベストシナリオ。20倍になった。風力の容量も増え続けている。海洋の風力のポテンシャル大きい。ソーラーもエキサイティング。17年前のベストシナリオ。17倍になった。昨年、109倍達成になった。再生可能エネルギーの革命。ソーラーコストが急激に下がっている。蓄電もよくなっている。系統連系の問題が解決されれば、さらに発達する。

チリ。ソーラーの設備建設。インドでも。化石燃料より世界の3分の2で安くなっている。1年間の必要なエネルギーが地球に到達している。世界中で何百万の雇用が創出。20年で1兆ドル相当。日本のテクノロージー。自動車メーカーは、電気自動車に移行中。

変えることはできるのか。イエス。すでに能力をもっている。変える意思はあるのか。

パリ協定が4年前に締結。ネットゼロを宣言。2050年まで。米国において石炭発電所が閉鎖されている。トランプになってからも閉鎖されている。経済と技術が強力だと、政治家は何もできない。完成よりキャンセルの方が多い。経済的な検討した結果キャンセルの方が多い。

石炭火力発電。火力発電所を東南アジアでつくっていこうという動きは疑問。お金がむだになることがわかっている。米国の大きな州は100%クリーン電力を発表。

人々が、日本の政策を変えようと、声をあげてください。投票権と選択肢を使って、声を使って、権力に真実をたたえてください。あなたの世界はそれによって決まるのです。