病気や怪我をした人に役立つ方法は、医者や看護師になるだけではありません。その一つが病院ボランティア。東大病院や日本赤十字医療センターなど大きな病院では、年間100名以上のボランティアが活躍しています。病院にとってなくてはならない存在です。
この記事では病院ボランティアの始め方、参加の流れなどを解説します。それから病院ボランティアを募集している医療機関の一部を都道府県ごとにご紹介します。実際に現在募集中かどうかは各病院ボランティア募集ページをチェックしてください。
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病院ボランティアの始め方
募集時期
病院ボランティアは人気のボランティアです。そのため年中ボランティア募集しているところは多くありません。多いのは年度のかわる4月頃に募集を開始する病院が多いです。3月末でボランティアをやめる人がいることもあるのでしょう。もう一つのタイミングは10月の秋ごろです。
4月・10月以外でも募集をしていることがあるので、タイミングを逃さないように定期的にチェックすることがおすすめです。
ボランティア活動内容
ボランティアの内容は病院によって異なります。
例えば以下のようなボランティア内容があります。
外来対応(受付案内・外国ご対応など)
車いすの介助・清掃
小児病棟や待合室での子どもへ読み聞かせや対応
傾聴ボランティア
花壇の整備
手芸など入院患者のレクリエーションサポート
図書館の運営サポート
etc
ほかにもたとえば日本赤十字医療センターには乳児院があるので、乳幼児へのサポートボランティアがあります。外来対応はほとんどの病院ボランティアにあるようです。
応募~参加の流れ
ボランティア募集をインターネットでフォーム受付するところも増えてきていますが、病院の多くは「電話で応募」が基本です。
ボランティア募集ページに記載されている番号へ「名前・所属・ボランティア応募の理由」などを伝えます。そうすれば病院の担当から面接やオリエンテーションの案内があります。該当日時に病院へ行って、説明を受けます。
※病院での活動なので健康であることは必須です。そのため健康診断を受けることもあります。
ボランティアが決まったら希望の活動に参加してボランティアスタートです。
活動時間は午前だけや午後だけ、数時間だけなど柔軟に対応している病院が多いです。
関東の病院ボランティア(東京・茨城)
日本赤十字医療センター(東京)
日赤も外来でのサポートがあります。入院病棟では、将棋やオセロを一緒に楽しんだり、散歩に付き添ったりします。子ども好きな人には、小児病棟で入院している子どもの遊び相手や食事介助のボランティアもオススメです。日赤には乳児院もあるので、乳幼児のサポートボランティアも可能です。
東大病院(東京)
東大病院でのボランティア活動には、玄関ホールでの院内ガイドや受診手続きの補助などがあります。それから、車いすの人や目の不自由な人の介助も手伝います。病院ボランティアは外来での活動が多いですが、東大病院では、院内にある図書館運営やイベントのお手伝いなどさまざまな活動に携わることが可能です。現在150人ほどが活動している病院ボランティアを始めるには、まず申込書を提出して説明会に参加します。1ヶ月2回以上(1回3時間以上)か学生は1ヶ月3回以上(1回2時間)の活動です。
筑波メディカルセンター(茨城)
茨城県つくば市にある筑波メディカルセンターでは、緩和ケア病棟や小児病棟、外来フロアなどで病院ボランティアを募集しています。病棟を季節ごとに飾りつけしたり、外来では受付案内、介助、外国ご対応などもあります。
詳しくはボランティア募集ページ
関西の病院ボランティア(三重・京都・大阪・奈良・兵庫)
伊勢赤十字病院(三重)
車いすの介助や手入れ、リハビリの送迎、傾聴ボランティアなどもあります。
活動時間は9~12時まで。
詳しくはボランティア募集ページ
薬師山病院(京都)
京都市にある薬師山病院では、病棟だけでなく様々なボランティアを募集しています。押し花などのレクリエーションをサポートしたり、音楽活動のサポート、セラピー犬訪問時のサポートなど。
詳しくはボランティア募集ページ
近畿大学病院(大阪)
ボランティアを「ハーティーズ」と呼び活動しています。外来でのサポートや小児病棟での活動などがあります。サイトも充実しているのでおすすめです。
詳しくはボランティア募集ページ
奈良県立医科大学
外来や季節のイベントボランティアがあります。
詳しくはボランティア募集ページ
神戸大学医学部附属病院(兵庫)
外来案内や小児外来での読み聞かせ、花壇整備などのグリーンボランティアもあります。
詳しくはボランティア募集ページ
九州の病院ボランティア
長崎大学病院 ボランティア
外来、病棟、月一回のティータイムボランティアなどがあります。
詳しくはボランティア募集ページ
まとめ
長期で入院している人は、病院が生活空間です。地域に住む人たちが病院を支えることで、患者さんに安心や、やすらぎを提供できます。医者や看護師にはなれないけれども、患者さんの役に立ちたいという人は、始めてみてはいかがでしょうか。
病院ボランティア募集情報を募集しています。
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