キワニスドールとは・用途・作り方・ボランティア参加方法

キワニスドールとは社会課題

キワニスドールという白い布に綿を詰めたシンプルな人形。病院で手術や入院をする子どもたちの恐怖心や不安を和らげるために活用されています。

キワニスドールには顔も何も描かれていないまっさらな人形です。医師が身体に内臓を描いたり、実際に注射をしてみたりと、子どもに治療のことを分かりやすく説明することができます。治療の説明以外にも、子どもがアンパンマンなど好きなキャラクターや大切な人を描いたり、装飾したり、自分だけの大切な人形にすることもできます。

全国のボランティアらがつくるキワニスドールが病気の子どもたちの支えになっているのです。このキワニスドールの用途や作り方、ボランティア参加の方法、歴史も解説します。

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キワニスドールの用途、プレパレーションとは

プレパレーションとは。医師の難しい説明もわかりやすく。

プレパレーションとは、治療や入院などで不安をいだく子どもが理解して心の準備ができるような声かけや説明をすることです。不安をゼロにすることはできなくても、できるだけ小さくするような工夫をします。その過程を通じて医師や看護師との信頼関係をつくることにもつながります。

子どもは言葉だけではこれから何が起こるかイメージがつきません。そのためにプレパレーションでは専用のおもちゃや人形を使って専門的なこともわかりやすく伝えていきます。

キワニスドールはその一つです。言葉だけではわからない医師の難しい説明も内臓を描いたり実際に注射をしてみたりすることで、必要な情報をイメージしやすいように表現します。それからキワニスドールの部位を指差して子どもから病状を聞くのにも役立ちます。

まっさらなキャンパスとして子どもの心の支えに

キワニスドールは子どもたちが描くまっさらなキャンパスとしても活用されます。

子どもたち自身で大切な人を描いたり、色を塗ったり、毛糸を使って装飾したりと自分だけの人形にすることができます。アンパンマンなど好きなキャラクターを描いプレゼントすると子どもも喜びます。

キワニスドールは心細い入院生活を少しでも楽しくと心の支えになる人形です。

その他にも看護学校の実習で使うこともあるようです。

キワニスドールとは、その歴史

キワニスはみんな集まるという意味

キワニスとは米国先住民のみんな一緒にあつまるという意味の「NUN-Kee-Wan-is」に由来しています。

キワニスドールが誕生したのは1988年といわれています。オーストラリアのメルボルンにあるキワニスクラブから始まりました。日本にきたのは2001年です。

キワニスクラブは世界85カ国に約7400ある国際的な奉仕団体です。日本で最初にできたのは1964年の東京キワニスクラブ。現在は全国に42のクラブがあります。各クラブの活動の一つとしてキワニスドールが作られています。

国内のキワニスクラブ一覧 https://www.kjf2009.jp/clubinfo.html

2006年7月キワニスドールを東京キワニスクラブが商標登録しました。

キワニスドールのボランティアとは

全国のキワニスクラブ会員を中心に、キワニスドールを作るボランティア活動が盛んに行われています。大学や高校、企業とも、連携してキワニスドール作成のボランティア活動を行なっています。

ボランティアをするためにはお住まいの地域のキワニスクラブに問い合わせてみてください。会員以外でもボランティアとしてキワニスドールの作成を手伝うことができます。

キワニスドール作成のグループを作る企業もあります。例えば、三菱UFJ銀行ドールをつくる会、ギャップジャパンドールをつくる会、LIXILドールをつくる会など。

作成した人形は、例えば東京キワニスクラブだと、国立がん研究センターや国立成育医療センターなどへ寄贈されています。

キワニスドールの作り方

キワニスドールは身長約40cm、体重約50グラム。まずは布を2枚重ねて型紙に合わせてカット。キワニスのタグを挟みミシンで縫い付けます。布地を裏返したら綿詰めです。

ボランティアでは綿詰めから行うこともあるようです。綿を必要分取り分けて、中に詰めていきます。細かい部分は割り箸などを使って押し込みます。

ただ詰め込んでもだめです。子どもたちが抱いたときのことを考えて硬さを意識します。

最後に口を綴じたらほぼ完成。最終の検品を経て完成となります。

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