ボランティアに参加しない理由は「時間がない」「情報がない」

ボランティアに参加しない理由 ボランティア

ボランティア活動は広がっているのでしょうか。
ボランティア経験の調査によれば2018年の一年間にボランティア参加しなかった人は83%。2015年調査では82.6%と変わっていませんでした。

なぜボランティアに参加しないのか。
理由の一位は「参加する時間がない」。二位は「ボランティアに関する十分な情報がない」でした。この記事ではボランティア参加しない人の属性や理由について詳細を解説していきます。

こちらの記事も合わせてお読みください。ボランティアに参加した理由は「社会の役に立ちたい」「自己啓発や自らの成長」

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ボランティアに参加しない理由の詳細

内閣府が3年に一度実施する「市民の社会貢献に関する実態調査」からボランティアに参加しない理由を列挙してみます。

<理由:2018年データ(2015年データ)>
参加する時間がない:51.4%(53.8%)
ボランティアに関する十分な情報がない:34.1%(39.8%)
参加する休暇がとりにくい:28.3%(31.2%)

参加する際の経費(交通費等)の負担:27.4%(27.7%)
参加するための手続きがわかりにくい:22.4%(23.1%)
一緒に参加する人がいない:14.6%(15.5%)
ボランティアを受け入れる団体に不信感:7.0%(10.6%)
参加しても実際に役に立っていると思えない:5.7%(5.9%)
参加する際の保険が不十分:5.0%(5.4%)

「時間がない」はどうしようもないところなので置いておくとして「情報がない」は、もうずっと以前からボランティア情報がない、NPOは発信が弱いと、いわれてきたことです。。NPOニュースもこの「情報がない」を解消することをミッションにはじめたのです。

現状、ボランティアの具体的な募集情報を探すには各県・市区町村のボランティアセンターを頼ることになります。ヤフーボランティアやActivoなどのサイトも活用できるのですが、地域に根差した小規模団体はこうしたサイトには出てきません。「参加するための手続きがわかりにくい:22.4%(23.1%)」にも表れているように、いまだにチラシでしか情報がないこともあります。

今後に期待することは社会人のITボランティアが増えることです。実際プロボノではITスキルを活かしたいという希望の社会人も多いです。IT企業がITプロボノをNPOにどんどん送る支援をはじめてくれたら世の中は大きく変わるのでしょう。

ボランティア参加しない人の属性

ボランティア参加しなかった人は83%でした。
まず性別では男性が80.6%、女性が85.1%と女性の方が多くなりました。

次に年代別にみてみます。なんときれいに年代が若いほど参加しない人が多いというデータでした。
 20代 89.9%
 30代 88.2%
 40代 85.3%
 50代 82.4%
 60代 79.5%
 70歳以上 75.8%

若い世代は「情報がない」ことで参加できないという理由が多いのでしょう。当サイトにメールで「ボランティアの参加方法や、おすすめボランティアを知りたい」という相談が多くあります。ほとんどが10代・20代です。

インターネットでボランティアを探してもみつからないからでしょう。「参加したくてもできない」20代・30代の参加を促進するにはやはり「情報」がカギといえます。

まとめ

ボランティア活動経験による寄付経験の違いのデータを最後にご紹介します。
ボランティア経験ある人は65.7%が寄付したことがあるボランティア経験ない人には36.2%でした。

日本は寄付が少ないともよくいわれます。もしかしたらその改善策はまず若いうちからボランティアに参加してもらうことなのかもしれません。そしてそのためには「情報」が重要です。当サイトでも「情報がない」を改善しボランティア参加促進に貢献できるように今後も発信を続けていきます。

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