「Tableau」のNPO無料ソフトウェアプログラ厶 データのビジュアル化・分析・活用に最適!概要・申請方法は?

Tableau、NPO 向け無料ソフトウェアプログラム 記事

NPO/NGOでデータ活用が進んでいるところはあまり多くはないでしょう。企業では、「ビッグデータ」や「データドリブン」という言葉が浸透し、活用が進んでいます。しかし、ビジネス界だけでなくNPO、NGOにとってもデータを活用することは活動を広げることにもつながるため、積極的に活用したいところです。

活動の実績や、収支、会員のデータなど貯めているデータを視覚的に加工して分析するツールはいくつかありますが、ツールを扱うのにエンジニアなど専門的な知識が必要となってしまいます。専任のエンジニアを抱えられないNPO/NGOにはこうしたツールを取り入れることは難しいところもありました。

そこで、専門的な知識がなくてもデータをビジュアルで分析できるツールが「Tableau」です。
Tableauは2016年から「NPO 向け無料ソフトウェアプログラム」をスタートしています。
NPOやNGOが社会課題に取り組むうえで、データを可視化して伝えることをサポートするプログラムなのです。Tableauは現在、世界192カ国で小規模のNPO・NGOなどへ支援をしています。

NPO/NGOの方は「Tableau」を初めて聞く、どんなことができるかわからないという方もいるでしょう。Tableauの概要や、機能、無料ソフトウェアプログラムの導入方法についてなどご紹介していきます。

スポンサーリンク

Tableauとは?NPOが導入するメリットは?

Tableauは簡単にいうと「データを、直感的な操作によって可視化するツール」です。データを可視化することで、データを視覚的に理解し分析ができ、多くの人の理解・共感を得られやすくなります。

プログラミングなどの知識はなくても、難しい操作は必要なく、直感的なドラッグ&ドロップで基本のPC操作ができれば簡単に使えるようになるため、活動で多忙なNPO/NGO団体のスタッフにとっても、導入しやすいのです。

以下のVizは私が作成したもので、NPO法人数のデータをビジュアル化しました。
こちらは画像ではないので、マウスをグラフに乗せてもらうと詳細のデータが見えたり、左の「20k」の数字をクリックするとハイライトされたりなどインタラクティブな操作が可能なのです。

ここで、TableauのCSRのディレクターNeal Myrick氏のコメントから引用します。

「Tableau Foundation は、事実と分析的思考を用いて世界の問題解決を促進するというミッションのもとスタートしました。小規模な NPO にとってデータ活用を開始する際のハードルとなるものを取り除き、より良いプログラム管理、心に響くストーリーの提示、また効率的な資金集めを、データによって可能にできるよう支援します」

https://www.tableau.com/ja-jp/about/press-releases/2016/tableau-announces-global-expansion-free-software-program-non-profits

データを最大限活用することによって、Tableauは「データドリブンな課題解決」を目指しているのです。

Tableau が設立されたのは 2003 年。本社はアメリカのシアトルにあります。日本では、2013年に「TableauJapan株式会社」が設立されました。

Tableauを導入するNPO/NGOへのメリット

Neal Myrick氏のコメントにもあるように、寄付金など資金集めをする際にTableauを活用することには大きな価値があります。
NPO法人の場合、毎年事業報告は義務でもあり、活動や収支を公開して伝えることをすべての団体が行っているでしょう。Tableauを活用することで、「透明性とアカウンタビリティの向上」「資金提供者との関係拡大」「実施プログラムの新しいトレンドの検知」「コミュニティについての効果的な情報発信」を可能にすることが可能になるのです。

以下引用

Tableau Desktop は、ドラッグ & ドロップ操作でリアルタイムのデータ分析を行うことにより、知りたいことの答えを見つけることを支援するソフトウェアです。分析結果は、他の Tableau Desktop ユーザーとも共有できるほか、無料の Tableau Reader を使っても共有できます。また、Tableau Public にオンライン投稿することもできます。

NPOがTableauを申請するには

Tableauの「NPO無料ソフトウェアプログラ厶」では、日本NPOセンターが運営するTechSoupのサイト上から申請が可能です。製品自体は無料ですが、手数料として1万円ほどがかかります。

資格要件としては以下のように書かれています。

下のリストに記載された国で正式に認可されている非課税団体であること
年間の活動予算が 500 万ドル (または現地通貨での同等額) 以下であること
学校、大学、教育団体、相互組織、医療団体、政府機関ではないこと
布教活動のみのために組織された宗教団体ではないこと

https://www.tableau.com/ja-jp/foundation/license-donations


詳細は、Techsoupのウェブサイトをご覧ください。
https://www.techsoupjapan.org/node/2642

TableauのNPO向けプログラムのページから申し込む場合は以下の流れとなります。https://www.tableau.com/ja-jp/foundation/license-donations
こちらのURLのページを少しスクロールしたら「ライセンスの寄付を申し込む」という見出しがあります。そこで、国は「Japan」を選び、「Visit our distribution partner」をクリックします。

けれど、現在(23/1/29)クリックしたところ、以下「ページが表示されません」の表示がされました。この表示がされた場合は、検索から「Tableau」と入力してみてください。
※今後更新する可能性はあります。

そして、以下のようにTableauの製品が表示されます。

製品をクリックすると以下の表示が出るのでログインもしくは登録をして申請を行ってください。ログイン済みであれば、そのまま申請ができます。

Tableauの導入・活用でお困りなら

NPO NEWSでは、Tableauのサポートを行っておりますので、導入・活用でお困りでしたらお気軽にお問い合わせください。オンラインでデモを交えてTableauの概要をお伝えすることもできますので、Tableauの導入したいけどサポートが必要という団体はお問い合わせください。

Tableau Desktopは無料トライアルができます。以下よりダウンロードしてぜひお試しください。https://www.tableau.com/ja-jp/products/trial