「私の誕生日は、プレゼントではなくて私の応援するNPOに寄付してね」。
バースデイドネーション(誕生日寄付)とは、自分の誕生日に家族や友人に、プレゼントではなく寄付をしてもらい、NPOなどの団体を支援するキャンペーンのことをいう。日本では昨年から、バースデイドネーション(誕生日寄付)をする人が増え始めている。
日本で2019年からじわじわと広がる
米国では数年前からバースデイドネーションの習慣があった。日本国内でも始めている人はいたが、昨年からじわじわと広がり始めている。特に、2019年6月Facebookがバースデイドネーションの募金キャンペーンを個人でも立ち上げられる機能をリリースしたことで多くの人にその名を知られるようになった。
寄付のプラットフォーム「Syncable(シンカブル)」でもバースデイドネーションのキャンペーンを立ち上げることができる。この寄付方法の良さは、個人でもできること、誕生日という理由だけでいいことだ。どこかのNPO団体に所属していなくても、応援する団体があれば始められる。大きな目的や動機がなくても、自分の誕生日だからという理由だけでキャンペーンを立ち上げられるのだ。
団体だけでなく、個人でもバースデイドネーションを
NPO団体はスタッフの誕生日や、団体の設立日などをバースデイとしてキャンペーンを活用している。応援する個人ではなく、団体の人が寄付を呼びかける手法としての活用が多い。
だが、バースデイドネーションの魅力は誰もが寄付集めを呼び掛けられる点だろう。米国では10歳の女の子が誕生日に「動物シェルター」に寄付をするように呼びかけたこともある。
今後、多くの個人が自ら寄付するだけでなく「私の誕生日は、プレゼントではなくて私の応援するNPOに寄付してね」という機会が増えてくれば、日本の寄付文化に新たな1ページになるか期待が高まる。