大学生がボランティア活動に参加するには?「サークルから海外ボランティアまで」&ガクチカ注意点

ボランティア

大学生の頃にボランティアをすると色々なメリットがあります。様々な社会の課題を知ることで視野が広がったり、世代・国籍・バックグラウンドなど様々な人と出会うことができたり、同じ想いを共有する仲間ができたりします。その体験が一生の財産になることもあるし、学業や就職活動に役立つこともあるでしょう。

それでは、大学生がボランティアをするにはどうすればいいのか。活動の始め方、相談先などについて解説します。

ボランティアに関しては「ボランティア活動とは?」の記事も合わせてご覧ください。

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大学生がボランティア活動を始めるための3つの方法

ここから「大学生がボランティア活動を始めるための3つの方法」を紹介していきます。

  • 一つ目は、「大学内のボランティアサークルや学生団体に入る」
  • 二つ目は、「大学外のNPOなど団体で活動する」
  • 三つ目は、「個人で身近なことから始めてみる」

1)ボランティアサークルや学生団体に入る

大学にはいろいろなサークルがありますが、「ボランティア活動を行っているサークル」や「ボランティアを行う学生団体」というのもあります。

例えば、早稲田大学では、ホームページ上でボランティアサークルの紹介を行っていますね。
https://www.waseda.jp/inst/wavoc/project/circle/
こちらのボランティアサークルを見てみると、なんと「50団体」もありました!!

災害支援ボランティアや、環境ボランティア、国際ボランティア、学習支援などさまざまな活動がありますね。自分の大学にはどんなボランティアサークルがあるか知っていますか?

現役大学生は、自分の大学のサークルから改めて探してみてください。「ボランティア」と名前がついていない団体も多いので、活動内容をよくチェックしてみましょう。
他大学の学生を受けて入れているサークルもあるので、自分の大学にはないという方は、他の大学のサークルを探してみるのもいいですね。
高校生の方など大学選びの一つの要素として、「どんなボランティアサークルがあるか」や、「ボランティアセンターがある大学か」どうかというのもチェックポイントに入れてみるといいですね。

ちなみに、大学によって「学生のボランティア支援」の度合いが違ってきますが、大学に「ボランティアセンター」などを設置しているところは全国に100以上あります。どの大学にボランティアセンターがあるか、ボランティアセンター一覧はこちらからご覧ください。

ボランティアサークルで活動するメリット

・仲間と一緒に活動できる
・サークル限定のボランティアがある
・自己成長につながる

ボランティアをするだけであれば、次に紹介するように個人でも参加できる活動がたくさんあります。けれど、大学生がボランティアサークルで活動する一番の魅力は「仲間と一緒に活動できること」です。

例えば、慶應大学にあるボランティアサークルでは、児童養護施設や障害者の施設で毎週ボランティア活動が行われています。同じサークルメンバーで毎週同じ場所で活動するので、子どもとの関わり方で悩んだり、工夫したりすることを同じ目線で相談しながら活動することができます。

もう一つのメリットは、「サークルでしかできない活動がある」ことです。子どもや障害のある方と関わる施設では、信頼関係が大切なため、オープンにボランティアを募集しているところが少ないのです。ネットで検索しても出てこないボランティア活動を、ボランティアサークルでは行うことができます。

そして、「自己成長につながる」ことです。サークルでは、毎年後輩が入ってきます。そうすると、ただボランティアに参加するだけでなく、後輩にボランティアとは何かや活動の内容について説明したり、後輩からの相談に乗ったり、さらに施設の人とやりとりをしたりと、学年が上がるにつれて役割も増えていきます。

どこかのNPO団体でボランティアする時は、団体のスタッフの人がやってくれることを自分たちがやることになるので、その分色々な経験ができ、成長することができるのです。

2)大学外のNPOなど団体で活動する

次に、ボランティアサークルで関心あるところがなければ、学外での活動を探してみてください。学外の活動は多種多様で、選ぶのが難しいほどたくさんあります。

そのため、「学習支援ボランティアがしたい!」など明確なものがなければ、一旦専門のボランティアコーディネーターに相談してみるといいでしょう。

ボランティアセンターがある大学であればそちらへ!
ない方は、お住まいの地域にあるボランティアセンターに行ってみるのもおすすめです。
大学以外のボランティアセンター一覧はこちらから

大学生におすすめしたいボランティアの種類

ボランティアの種類は例えば以下のような活動があります。

子ども関連:子ども食堂、児童養護施設、学習支援、フリースクール、児童館など。
国際関連:学習支援(難民や外国ルーツの方)、海外ボランティア(アジア、ヨーロッパ、アフリカ等)、国際交流ボランティアなど。
環境関連:農業、ゴミ拾い、植林など。
その他:病院、傾聴、炊き出し、サンタ、フードバンク、災害・被災地など。

それぞれのボランティアの種類一覧・活動例についての解説は以下のページからご覧ください。

インターネット上でボランティアを探す

インターネットでもボランティア情報は掲載されています。ただ、「ボランティア+地域」の検索で上の方に出てくるサイトは更新されていなかったり、情報が偏っていたりするのであまりお勧めできません。

①まずは、Yahoo!ボランティアをチェックしてみてください!

以下のように3つのボランティア情報サイトと情報連携をしているので情報量は一番多いです。
ボランティアだけでなく、イベント情報などもたくさん載っているのでチェックしてみてください!

②次に、各地域のボランティアセンターのページをチェック

地域性の高いボランティアは、Yahooボランティアに載らないこともあります。
そこで各地域のボランティアセンターなどの情報サイトをチェックしましょう。

例えば、東京ボランティア市民活動センター
https://www.tvac.or.jp/

関西地域であれば大阪ボランティア協会のKVネット。
https://www.kvnet.jp/

NPO団体などでボランティアをする良さ

多世代・他ジャンルの人との出会い
様々な社会課題を体感でき視野が広がる
社会貢献できやりがいになる

ボランティアサークルと違うのは、大学生に限らず色々な人たちがボランティアに参加しているところですね。シニア世代の人がいれば、中学生や高校生もいるかもしれません。

そしてボランティア参加者の立場は基本的にフラットなので「会社では部長です!」みたいな人とも対等に作業をします。「多様な人との出会い」は1番の魅力と言えるでしょう。

サークルに所属すると一つのテーマでボランティアをすることになると思います。外を見てみてると、本当に様々な社会課題があるのがわかります。

例えば炊き出しや夜回りボランティアに参加してみると、路上生活者のリアルを知ることができます。サンタボランティアに参加すると、サンタが来てくれない子どもたちがいることを知れます。ボランティアを通じて、「社会課題を体感でき、視野が広がるのです」

そして、「社会に貢献できることがやりがいになる」
学習支援をしたり、ゴミ拾いをしたりして、ありがとうと言ってもらえると、やりがい、達成感を得られます。なかなか普段の生活の中でこうしたやりがいを得ることは少ないので、ボランティアに参加できる喜びの一つですね。

3)ひとりでボランティアをする

ボランティアサークルやNPO団体などに人と関わらなくていいボランティアをしたい方におすすめなのが、「献血」です。
誰かの役に立つという意味合いでいえば、「献血」はとっても大事なボランティア活動と言えるでしょう。

「献血」は命をつなぐボランティア あなたもご協力を! | 政府広報オンライン
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お近くの献血センターへ行ったり、大学に献血車が来ていることもあるでしょう。
個人でもいけるし、友達や家族、デートで行ってもいいかもしれません。

他に、個人で簡単にできるのは、「リサイクル」もありますね。意識して分別したり、キャップを集めて持って行ったり、身近なできるところからちょこっと始めてみるボランティアです。
あとは、駅とかで困っている外国人や、ベビーカー、車椅子の人などをちょこっと手伝ってあげるのもボランティアですね!

ぜひ身近なところから始めてみて、もっと深めてみたいと思ったら、ボランティアサークルやNPO団体などへ参加してみるのもいいと思います。

4)大学生の夏休みには、海外ボランティアがおすすめ

最後におすすめしたいのが、夏休みの海外ボランティアです。大学生の長期休暇を活かして、ぜひ海外ボランティアに参加してみてください。

ボランティアのメリットとして、これまで「視野の広がり」や「仲間ができる」「多様な方とのつながり」などをあげました。これらは、海外ボランティア活動に参加すると、より広い経験ができます。

大学生が海外の国際ボランティアに参加する方法はこちらの記事をご覧ください。

まとめ

大学生のボランティアは、社会に貢献し、自己成長の機会となる貴重な活動です。問題解決力や、リーダーシップ、人との協力・コミュニケーションなど、さまざまな価値あるスキルを磨くことができます。それから、異なるバックグラウンドや視点を持つ人々と一緒に活動することで、視野が広がります。

他人のニーズや困難を理解し、その解決に貢献することは、個人としての成長だけでなく、より包括的な視野を持つ社会の一員としての意識を高めるでしょう。

大学生がボランティアを就職活動でガクチカとしてPRするときの注意点!

最後に、大学生がボランティアを就職活動でガクチカとしてPRするときの注意点を説明します。ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)で、ボランティアを話すことはメリットにもなりますが、気を付けるべきこともあります。

筆者の私も学生時代の経験として、ボランティアを就活で話したことで内定をもらえたこともありますが、いまいちの反応をされることもありました。

「ボランティアの経験=社会に役立つ仕事がしたい」

例えば、このようなPRをしてしまうと。。このストーリーはわかりやすいのですが、「仕事とボランティアは違う」「社会貢献ではなく利益を出せるのか」と受け止められてしまうことがあります。

ボランティアを通じて得た経験を、会社の中でどのように活かすことができるのかをビジネスとして落とし込んでPRすることができると、よいPRになるでしょう。