災害ボランティア活動内容・服装・持ち物などの情報

ボランティア

災害ボランティアに行きたい!と思った方、まずは情報収集をして、しっかり準備をして、活動に参加してください。

災害ボランティアは、地震や台風、豪雨による水害など自然災害が起きたときに、被災地で行うボランティア活動です。災害の発生直後から必要となる災害ボランティアもあれば、発生後しばらくたってから復旧、復興というフェーズで必要となる活動もあります。

毎年のように日本のどこかで災害が起こる昨今。被災地のためになにかできることをしたいと考えたときに、まず何から始めればいいのか。災害ボランティアの活動内容や必要な服装や持ち物など、災害ボランティアに必要な情報を解説します。

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災害ボランティアの活動内容

災害ボランティアというとどういうイメージがあるでしょうか。家屋の泥出しや被災した家の片づけのような力仕事をイメージする方もいるでしょう。災害の種類や、状況・規模によっても異なりますが、災害ボランティアには様々な活動内容があります。災害ボランティア未経験でも、体力に自信がなくてもできる活動もたくさんあるのです。

例えば、内閣府のページには以下のような災害ボランティアがあげられています。

避難所でのお手伝い(炊き出し・洗濯など)
話し相手
こどもの遊び相手、託児代行
ペットの世話
暮らしに必要な情報の提供支援(FM放送、ニュースレター、ミニコミ誌など)
家の片づけ
水害の場合の泥だし
暮らしのお手伝い(お買い物、家事手伝い、家庭教師など)
配食サービス
生活物資などの訪問配布
被災された方々に元気になっていただくための交流機会づくり、イベント開催
暮らしの再建のための専門家の相談会、勉強会
復興期における地域おこしのお手伝い

https://www.bousai.go.jp/kohou/kouhoubousai/h22/01/img/p05_2.jpg

例えば「話し相手」は傾聴ボランティアともいわれますが、簡単なようでとても重要な活動です。
避難所生活では、普段と違う環境でストレスがたまったり、不安になったり、誰かに話をすることで気持ちが和らぐということがあります。

こどもの遊び相手も大切です。急に環境が変わって、のびのびと遊ぶことができなくなってしまったこどものメンタルケアは災害時の課題となっています。そのため、災害ボランティアの活動として子どもの遊び相手になることは重要な活動の一つとなっています。特に大学生など子どもと年齢の近い人たちが過去の災害ボランティアでも活躍してくれていました。

「家の片づけ」や「水害の場合の泥だし」だけでなく、さまざまなボランティア活動があるのです。災害ボランティア直後、そして復旧から復興へとフェーズが変わるにつれて、暮らしの再建や交流機会づくりなど活動内容もかわっていきます。

災害ボランティアに参加をするときには、「被災地でこんなボランティアをやるんだ」という気持ちで現地へいくのではなく、「その時・その場所で必要とされている活動をなんでもやる」という心構えで柔軟に対応が求められます。

注意点

災害ボランティアに参加するにあたって準備したいことや注意点がいくつかあります。

まずは正確な「情報収集」と「情報発信」

災害が発生すると、「地震が起きた」、「台風で水害になっている」といった情報がテレビやラジオ、インターネットニュース、SNSなどを通じて瞬時に入ってきます。「被災地のためになにかしたい!」と考えたら、まず行うべきことは「正確な情報を手に入れること」です。

テレビやラジオなどのマスメディアは誤った情報を流さないようにある程度の情報が精査されます。
注意したいのはネットニュースとSNSです。
ネットニュースやSNSからは、マスメディアからは語られない現地の細かな様子がわかるためとても貴重の情報源となります。しかし、正しい情報ばかりではない事もあるので、情報の見極めが重要です。意図せずに誤った情報を発信してしまう人もいれば、混乱に乗じて面白がってデマを流す人もいます。過去の災害でもデマ情報は大きな問題となりました。

・SNSのデマを信じてリツイートなど拡散してしまう。
・SNSの不正確な情報をみて、物資を送ったり、届けに行ってしまう。

こうしたことが起きると被災地の人たちの迷惑になってしまう事もあります。
TwitterやInstagramなどSNSは、災害時に必要なライフラインであり、SNSによって家族や友人の安否を知ることができるメリットも多いです。一方で、間違った情報・デマによって、余計に混乱したり、不安にさせたりします。

SNSで流れている情報を見たときには「この情報は正確なのか」と一旦考えるようにしてください。

情報を確認する前に現地へ駆けつない

地震が起きたというニュースを見て、居ても立っても居られないという気持ちもあります。でもそういうときにすぐに現地へ駆けつけると迷惑をかけてしまうかもしれません。
まだ災害ボランティアの受け入れ態勢が整っていなかったり、救援車両の邪魔になってしまったり。まずはいったん落ち着いて情報を集めて、現地のニーズを把握しましょう。。緊急車輌や災害復旧作業の妨げにならないよう、極力マイカーでの乗り入れは控えましょう。

災害ボランティアでの持ち物

自己完結。これが災害ボランティアの基本です。
物資が不足している被災地では必要なものが手に入らないこともあります。物資を必要としている現地の方々が手に入らなくならないように、外から行く人は自己完結できるように準備をしていきましょう。

ただし災害発生から時間が経ち物資の心配がなくなり、現地で買えるようになったら、現地調達がいいです。被災地の日常が戻りつつある中では現地にお金を落とすことも被災地の人の生活再建につながります。

それでは、具体的に災害ボランティアに必要な持ち物をチェックしていきます。

以下の一覧は日本赤十字社が推奨している持ち物です。


【常備する物】
• マスク(粉じんがある作業では、防塵マスク)
• ゴーグル(コンタクトの方は特に)
• 健康保険証
• 応急手当物品(絆創膏等)
• 携帯消毒薬
• ハンドソープ
• 常用している薬
【あると便利な物】
• 痛み止め等
• 目薬
• お薬手帳
• 日焼け止め
• 虫よけスプレー
• のど飴
• ミネラルウォーター
• 体温計
他にスマホの携帯充電器や運転免許証などもあると便利です。

https://www.jrc.or.jp/volunteer-and-youth/volunteer/news/pdf/20220806-df21092b98ecd378716b88ee5c55b818edadccaf.pdf

災害ボランティアの服装

服装は季節や作業にもよりますが、泥出しや片付けなどがある場合はマスクやゴム手袋、長靴(安全靴)は準備します。
長袖、長ズボン、帽子も持っていきましょう。
また、タオルや着替えは多めに持っていくといいでしょう。 
個人で災害ボランティアに参加する場合と、団体のプログラムで参加する場合で必要なものは異なります。団体で参加する場合は、プログラム内容を確認して、迷うことがあれば主催者に相談しましょう。

移動手段について

こちらも個人で行く場合と団体のプログラムに参加する場合で異なります。
団体のプログラムに参加する場合は、大型バスで現地まで行くものだったり、公共交通で来れるところまで集合場所になっていて、そこからはお迎えがあったりします。

個人で参加する場合は、先にも書きましたが、マイカーでの移動は特に災害発生間もない頃には避けるようにしましょう。

災害ボランティアで大切なことは被災地の視点に立つことです。「なにかしてあげたい」という気持ちが先立つあまり、現地の人たちの迷惑にならないように、そのときどきで何を求め、必要としているのかを理解し、行動することが大切です。

最後に、災害ボランティアに関心はあるけれど参加する時間がないという場合には、寄付をしたり物資を送ったりすることで被災地へ貢献することができます。