こどもの6人に1人が貧困という日本で広がる「こども食堂」とは?

2015/12/07 NPO・CSR ライター 辻陽一郎

こどもが1人で入れて、無料や格安でご飯が食べられる「こども食堂」という取り組みが全国で広がっている。親の帰りが遅くいつも一人でご飯を食べているこどもや、夕食の準備をする時間がない一人親のお母さんなど、様々な人と一緒にわいわいにぎやかに食卓を囲む。こども食堂を企画するのは、こどもたちに暖かいご飯とみんなで楽しく食べる食卓を提供したいと思うNPOや地域の人たちだ。

こども食堂が広がっている背景には、こどもの貧困問題がある。いま、17歳以下のこどもは6人に1人が貧困状態にあると、厚生労働省によって発表されている。国際社会のなかでも、日本の一人親家庭の貧困率は51%もある。働きながらこどもを一人で育てている親は帰りも遅く、こどものご飯を作る時間もお金もない。親もこどもも社会からどんどん孤立してしまう現状がある。

さらに、貧困家庭で育ったこどもは、家のことをしたり、教えてくれる人もいなかったりと、勉強する習慣がつきにくい。そのため、学校の授業についていけなくなり、高校や大学へ金銭面でも行けなくなり、良い仕事に就くことが難しくなる。そうして、非正規雇用などで働くことになり、貧困の連鎖が広がっていくのだ。

首都圏では、20以上のこども食堂が続々と立ち上がっている。都会のほうが周りからサポートを得づらいため、孤立してしまうことが多いのだろう。こども食堂では、暖かく、栄養バランスのとれたご飯を食べられるだけでなく、たくさんのこどもたち、地域の人たちと一緒に食事をすることで、心の居場所とすることができる。孤立してしまっているこどもも親も、ふと安らげる場所になっているのだ。

こども食堂をオープンする団体は、もともとプレーパークや学習支援などこどもの居場所作りを行っているところも多い。全国にはまだまだこども食堂を必要としている、こどもと親がいるはずだ。こども食堂が増え、暖かいご飯と食卓に出会えるこどもたちが増えてほしい。

首都圏のこども食堂の一部紹介

「要町あさやけこども食堂」(豊島区)
「ねりまこども食堂」(練馬区)
「石神井ゆうやけこども食堂」(練馬区)
「ぞんみょうじこども食堂」(世田谷区)
「はちおうじこども食堂」(八王子市)
「みたかやまこども食堂」(三鷹市)

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2015/12/07