学習支援ボランティアが、教育格差による子どもの貧困を解決する

2015/11/08 NPO・CSR ライター 辻陽一郎


日本には、約6.3人に1人が貧困状態にあるという(厚生労働省「平成25年 国民基礎調査/貧困率の状況」より)。貧困の子どもは海外だけではなく、日本に目を向けたときにこれだけの数がいる。世界中で子どもの貧困が問題となり、国連やNGOなど多くの人々が、今の状況をより良くするために尽力しているが、あなたが住む身近な場所にも支援を必要としている人がいるかもしれない。

貧困状態の要因はさまざまだが、教育格差が影響していることが多い。海外でも読み書きができないことで貧困状態に陥る可能性が高いため、国連が「識字デー」を定めるなど、識字率の向上が解決の道しるべとなっている。

日本では、一人親の家庭の貧困率は51%と世界の国々と比較しても高い。経済的にも苦しい一人親家庭は、長時間労働に出ていて子どもが家で勉強する習慣が作れない、家の手伝いをするため勉強の時間がない、学校の授業についていけない、そして、学力や金銭面でも高校や大学に行くことができなくなる。いまの日本の社会では、高校や大学を出ていないと就職に不利になってしまう。こうして、子どもの頃に勉強をできないことが、社会に出るときの格差につながってくる。

※貧困率とは、国民一人ひとりの手取り収入を世帯所得から算出したときに、真ん中にあたる人の収入額の半分に満たない人の割合のこと

この問題をなくすために、NPOなどの団体が子どもたちへ「学習支援」を行う。無料で子どもたちに勉強を教える活動で、多くのボランティアの協力を得て、たくさんの子どもたちに勉強する機会を作る。NPO法人キッズドアもその一つ。2007年に団体を設立し、学生や社会人のボランティアが、一人親家庭や児童養護施設などで無料学習会を開く。現在では、東北被災地の子どもたちにも学習機会を提供するなど活動の幅を広げている。「すべての子どもたちが夢や希望を持てる社会」をキッズドアは目指している。

現在、中心事業のガクボラ(学生ボランティア)に登録する学生は330名を超えるという。また、勉強を教えるだけではなく、いろいろなイベントやワークショップも企画している。

冒頭に書いた通り、子どもの貧困はアジアやアフリカの遠い国ではなく、身近なところで起こっている。学生でも社会人でも、子どもの貧困問題に何かしたいと思った人は、キッズドアや他の団体の学習支援ボランティアへ参加してほしい。


ボランティアやNPO/NGOについて詳しく相談!

記事を読んでNPOやボランティア活動に興味をもった人、ボランティアの始め方が分からない人、どういうボランティアが他にあるか知りたい人、一度ボランティアコーディネーターにご相談ください。メールでお返事します。NPOやNGOに関わってみたいけどどうしたら良いか分からないなど、どんな質問でも構いませんので、お気軽にフォームからご相談ください。個人の方は無料でご相談を受付けています。

2015/11/08