インドで海外ボランティア:一度は訪れたいマザーテレサ施設

2016/09/29 NPO・CSR ライター 辻陽一郎


デリー、ムンバイと並ぶ大都市コルカタ。砂の色をした町には人、犬、リキシャ、ときどき牛でごったがえしています。裸足の人もスーツの人も狭い道を我先にと進んでいくこの町は人々の生きる熱気があらわで、インドのなかでも混沌とした魅力がつまった場所です。

インドにあるこの混沌とした魅力はなんといっても「人」。よく言われるインドは大好きと大嫌いに極端に分かれるというのも、タージマハルや石窟群、ガンジス川など観光地が良いというよりも、インドに生きる「人」との関わりが好きにも嫌いにもさせるのでしょう。

だからこそ、インドでは「人」と近い旅がおもしろい。観光では見えないインドの世界を海外ボランティアに参加して、そこに住むインド人と知り合い、語り合うことで、深いインドを知ことができます。

マザーテレサに憧れて。コルカタにあるマザーの施設でボランティア

マザーテレサ、世界に影響をあたえた有名な修道女はインドで生涯を過ごしました。「全てを捨て、最も貧しい人の間で働くように」という啓示を受けたとして修道院を離れ、青空教室から活動をはじめ、1950年には神の愛の宣教者会を設立。

その後コルカタの廃寺院に「死を待つ人々の家」というホスピスや児童養護施設などを開設し、1979年にはノーベル平和賞を受賞。亡くなったときには、インドで異例の国葬が行われるほどでした。

彼女が亡くなった今もコルカタの施設は続いていて、マザーテレサの本や記録から彼女に憧れてマザーの施設を訪れ、ボランティアをしていく人は世界中から集まります。

最近では、マザーテレサの施設で活動する「海外ボランティアプログラム」をNGOや旅行会社が主催する事例も増えてきています。個人旅行では行けないという人にも参加しやすいため人気が高く、滞在先がホームステイの場合もありインド人と交流し、より深くインドのことを知れる機会となっています。

マザーテレサの施設で出会う人々

施設ではたらく修道女の人々や最期を看取るための施設「死を待つ人々の家」の人との出会いはなにかを考えさせられます。この出会いだけでなく、マザーの施設にボランティアとして世界中から集まる人たちとの出会いも、この海外ボランティアのおもしろいところです。

いまではマザーテレサの施設へ海外ボランティアという集団で訪れるケースもありますが、以前は個人で施設を訪問し、ボランティアをしていく人がほとんどでした。マザーに魅せられてかインドにはまったのか、色々な事情により数ヶ月通っているような人も多いです。

ボランティアに来る人の案内役など責任あるところを任されることもあるようです。外部者として長期滞在する人たちと話してみることでインドの違った側面の魅力に気づかされることもあるでしょう。

インドは広い、マザーの施設以外の海外ボランティアも

コルカタがあるのはインド東のベンガル州ですが、インドは広く日本の面積の8.7倍もあります。北部と南部では文化も気候も全く違った特徴があり、海外ボランティアプログラムもそれぞれの地方で異なる内容で開催されています。チベットの方では環境系の活動をしていたり、他の地域ではスラム街の学校修復やビーガンをテーマに活動していたりとさまざまな団体があります。

どこの地域へ行こうとも、マザーの施設での出会いのように、海外ボランティアを通してインドの人たちと深く関わることで、もう一度来たいと思うくらいインドが好きになるでしょう。遺跡もカレーもいいですが、インドはやっぱり「人」がおもしろいのです。好きになるも嫌いになるも、これだけ混沌とした魅力に溢れる場所です。人生で一度は行くべき地であることは間違いありません。


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2016/09/29