海や川でゴミ拾いをする理由 プラスチックゴミが人体に悪影響を与える

2017/11/27 NPO・CSR ライター 辻陽一郎

マイクロプラスチック


海や川でのゴミ拾いは、景色をきれいに守るだけではない。海の生き物や人間の身体への悪影響を防ぐことにもつながっているのだ。

ゴミを拾っていると、たくさんのプラスチック容器やペットボトルが見つかる。海のプラスチックゴミは世界で年間800万トンという米大学チームの研究は、世界に驚きを与えた。

だが、さらに大きな社会課題は直径5ミリ以下の細かなプラスチック(マイクロプラスチック)の影響だ。小さなマイクロプラスチックが海に流れると、魚などの生き物がこれを食べてしまう。そのうえ、マイクロプラスチックには汚染物質がくっつきやすい。食べた生き物に悪影響が生じるだけでなく、めぐりめぐって人間が食べるものに汚染物質が残る危険性があるのだ。

■マイクロプラスチックの課題解決にはゴミ拾い

マイクロプラスチックには2種類ある。ゴミとなったプラスチックが太陽の紫外線や波の影響で細かくなったものを二次マイクロプラスチックという。

二次マイクロプラスチックの対処方法はゴミ拾いだ。それも「早急に」行うこと。数ミリのマイクロプラスチックになってしまっては回収することはほぼ不可能。まだ原型をとどめているうちに拾わなければならない。特に台風のあとはゴミが増えるため、すぐにゴミ拾いを行う必要がある。

根本的な解決のためにはポイ捨てを減らすことや、そもそものプラスチック使用量を減らすことだ。世界では毎年約3億トンものプラスチックが生産されている。1500万から約3億トンと、1964年から2014年の50年で20倍以上に急増した。そしてレジ袋やペットボトルなど毎日のようにプラスチックを消費している。日本人は1人年約300枚ものレジ袋を使用する。

2016年1月に行われた「世界経済フォーラム(ダボス会議)」では、海のプラスチック量が2050年までに魚の量を重量ベースで上回るという予測もある。

■世界で規制されるマイクロビーズ

もう一つが、一次マイクロプラスチックと呼ばれるものだ。私たちが日々使用している歯磨き粉や洗顔料に含まれ、マイクロビーズともいう。汚れをきれいに落としやすくするためのもので、原料はマイクロサイズのプラスチックだ。この一次マイクロプラスチックは排水溝から自然環境に流れ出ていく。

マイクロビーズは米国では2015年に規制法が成立した。英国やフランス、カナダなども法的規制を準備している。日本では規制まではいたっていない。日本化粧品工業連合会が2016年に1100社に自主規制を呼びかけた。

私たちにできることはたくさんある。プラスチック使用量を減らすこと。マイクロビーズの入った製品を控えること。それからゴミ拾いに参加することだ。ゴミ拾いは最も気軽にできるボランティアだ。まずは近くの海や川ではじめよう。


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2017/11/27