2025年8月、大阪市西成区の釜ヶ崎で、地域に住み込みながら福祉活動を学ぶ新しいインターンシップ「釜ヶ崎」まちなかインターンが始まりました。企画・運営を担うのは、認定NPO法人釜ヶ崎支援機構をはじめとする地域の福祉団体。学生などが一定期間地域に滞在し、複数の団体で実践を積むことができる点が大きな特徴です。
釜ヶ崎に住み込み、福祉の現場を学ぶ新プロジェクト

単なる短期ボランティアではなく「住み込み型」という形態を取ることで、地域の日常を肌で感じながら支援現場のリアルを学べる貴重な機会となっています。
釜ヶ崎は、日本有数の福祉拠点として知られる地域です。労働、医療、住居、子ども支援など、生活を支える多様な機能を持つ団体が集まっています。
釜ヶ崎に広がる「多様な社会資源」
以下のような団体がインターンの活動先として参加しています。
- 福祉分野:認定NPO法人釜ヶ崎支援機構
- 労働支援:釜ヶ崎キリスト教協友会
- 医療:山王訪問看護ステーション
- 住居支援:萩之茶屋地域周辺まちづくり合同会社
- 子ども支援:認定NPO法人こどもの里、ストローム福祉会山王子どもセンター
こうした団体はそれぞれ専門分野を持ちながらも、連携し合い不足を補い合うことで、地域全体で支援のネットワークを形成しています。
認定NPO法人釜ヶ崎支援機構とは
認定NPO法人釜ヶ崎支援機構は、大阪市西成区の「釜ヶ崎」で活動を続ける団体で、昨年設立25周年を迎えました。
釜ヶ崎支援機構は、1999年に設立されて以来、生活困窮者の支援に取り組んできました。活動拠点の「釜ヶ崎」は、日雇い労働者や生活に困窮する人々が多く集まる地域として知られています。
支援の現場で出会う人々の中には、過酷な成育環境を経験し、若い頃に孤立し頼れる人を持てなかったために困窮状態へ追い込まれたケースが少なくありません。この実情を踏まえ、同機構は「困窮状態になる前に支えること」の重要性を強調し、若者に焦点を当てた支援へと取り組みを広げてきました。
インターン参加者の声
実際に参加している学生からは、以下のような声が寄せられています。
「テレビや研究では知れなかった現場のリアルに触れられた」
普段見ることのできない色々な福祉現場に行かせてもらっています。職員さんと利用者さんのやりとりを直にみることで、テレビや研究では知ることのできなかった、現場のリアルな様子や課題などを学べます。
「住み込むからこその学びがある」
地域に『住み込む』からこその学びや成長を感じています。文献を読んだり、バイト・ボランティアで西成について知る方法も素晴らしいですが、やはり『住み込む』ことにより得られる情報は格別だと思います。
「福祉を志す学生にこそおすすめ」
将来福祉に携わる仕事をしたいと考えており、『現場』が大切だと感じている学生にはぜひお勧めしたいです!西成には最先端の福祉課題がたくさんあります。西成の現場を知ることは、どんな形であれ福祉に関わる上での大きな財産になると思うからです。
住み込みという環境ならではの密度の濃い体験が、参加者に大きな成長をもたらしています。
地域と学生をつなぐ「まちなかインターン」の意義
釜ヶ崎の強みは、数多くの社会資源があることです。一つの団体でうまくいかなくても、別の団体につなぐことができる。その「選択肢の広さ」が、支援を必要とする人にも支援者にも安心感を与えています。
インターンはこうしたネットワークを実際に体感できる場であり、学生にとっては「支援は一つの団体だけで完結しない」という現場の知恵を学ぶ機会になっています。
特定非営利活動法人釜ヶ崎支援機構 (認定NPO法人釜ヶ崎支援機構)
団体の目的:
野宿生活者と野宿に至るおそれのある人々の社会的処遇の改善活動及びその自立支援が図られるような地域の形成に関する事業を行うことにより、社会福祉の向上を図ることを目的とする。
住所: 〒557-0004 大阪府大阪市西成区萩之茶屋 1-5-4
電話: 06-6630-6060(総務部受付)FAX: 06-6630-9777
E-mail: npokama@npokama.org
公式サイト:https://www.npokama.org/


