世界の平和をめぐる声を届けるために
認定NPO法人テラ・ルネッサンスは、新たに「広報室」を設立し、理事長の吉田真衣氏が室長を兼任することを発表した。団体はこれまで「すべての生命が安心して生活できる社会の実現」を掲げ、紛争被害者や元子ども兵の自立支援、地雷・不発弾問題への取り組み、国内外での平和教育や啓発活動を続けてきた。
世界各地で紛争が続く中、人々の暮らしは脅かされている。今夏テラ・ルネッサンスが実施したトークイベントでは、参加者の87%が「世界の平和について不安を感じている」と回答。このような状況に応える形で、平和を求める声を社会へ確実に届け、共に未来を築く仲間を広げていくことを目的に、広報室が設立された。
広報室設立の背景
テラ・ルネッサンスは2001年の設立以来、アジアやアフリカを中心に紛争や人道危機に対応する事業を展開してきた。元子ども兵の社会復帰や、地雷・不発弾被害者の生活再建支援といった活動を通じて、「平和は実現できる」というメッセージを発信してきた。
一方で、世界では紛争のニュースが日常的に報じられる中、「どうせ何も変わらない」という無力感が広がりつつある。そのような社会的空気に抗し、平和を願う人々の声をより効果的に社会へ届ける必要性が高まっていた。広報室新設は、こうした課題に対する具体的な一歩と位置づけられている。
広報室の役割と目標
新たに発足した広報室は、テラ・ルネッサンスの活動や理念に加え、現地駐在員の目を通した紛争地の人々の声を社会へ伝える役割を担う。
特に以下の3点を柱とする:
- 活動をわかりやすく発信し、社会に前向きな変化を生み出すこと
- 支援者との信頼のつながりを深め、ともに歩んでいくこと
- 平和の大切さを社会全体に広げていくこと
単に現状を伝えるだけでなく、困難の中でも希望を失わない人々の姿やレジリエンスを共有し、平和を「自分ごと」として捉えるきっかけを広く提供することを目指している。
吉田真衣室長(理事長兼任)のコメント
吉田真衣氏は広報室長を兼任するにあたり、次のように述べている。
「紛争のニュースが日常的に報じられる今、『どうせ何も変わらない』という無力感が社会を覆っているのを感じます。しかし、私たちは現場で、困難の中でも希望を失わず、懸命に生きる人々の強さを知っています。彼・彼女らが見せる日常の喜びや子どもたちの笑顔は、私たちに『平和は築ける』という希望を与えてくれます。広報室は、こうした現場のリアルな姿と皆様の心をつなぐ太い架け橋でありたいと考えています。」
この発言は、広報活動を単なる情報提供にとどめず、社会的な行動の呼び水にしたいという思いを示している。
今後の展望
広報室は、2026年に創設25周年を迎えるにあたり、記念事業やウェブサイトのリニューアル、新しいタグラインの発表など、団体全体のブランディング強化を推進する予定である。これにより、活動の認知度向上とともに、平和への関心をより広い層へ浸透させていく狙いがある。
まとめ
テラ・ルネッサンスが新たに設立した広報室は、現場での経験と市民社会を結びつける発信拠点として位置づけられる。理事長自身が広報室長を務めることで、活動の現場感と組織の方向性を一体的に社会へ届ける体制が整った。2026年の創設25周年に向けて、団体がどのように発信を進化させ、平和の実現に貢献していくか注目される。
団体概要:特定非営利活動法人テラ・ルネッサンス

団体名:特定非営利活動法人テラ・ルネッサンス
所在地:京都府京都市下京区五条高倉角堺町21番地 jimukinoueda bldg. 403号室
理事長:吉田 真衣
設立:2001年10月31日(2014年5月30日より認定NPO法人)
URL:https://www.terra-r.jp
事業内容:『地雷』『小型武器』『子ども兵』の課題に対するアジア・アフリカでの支援活動、および国内での『平和教育』を中心とした啓発活動 など


