国際子どもの日は6月1日「世界中の子どもたちの幸せと健やかな成長を願う」

国際協力団体

日本の子どもの日は5月5日ですが、世界の40カ国ほどの国では、6月1日を子どもの日としています。1925年にスイスのジュネーブで開かれた子どもの福祉世界会議で制定されました。

認定NPO法人アイキャンは、「世界中の子どもたちの幸せと健やかな成長を願う」というこの日に、子どもたちを支援するクラウドファンディングを開始。

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目の前にいるフィリピンの子どもたちの「学び」を守りたい

認定NPO法人アイキャンは、危機的状況にある子どもたちの生活改善に取り組んでいる国際NGOです。フィリピンでの子どもたちへの支援活動など、何かを「与える」のではなく、そこに住む人びとと「ともに」活動することで、世界中の子どもたちが享受できる平和な社会の実現を目指して活動しています。

アイキャンは、これまでフィリピンで、学びを諦める子どもたちをたくさん見てきたといいます。子どもたちの支援において、根本的な環境を変えることも重要だが、「目の前にいる子どもたちの学びを守りたい」と強調します。

路上生活をしている子どもたちは、お金を得ても学用品に使うよりも空腹を満たすことを優先する状況にあります。そのため、鉛筆一本、ノート一冊を理由に学びを諦めるという子どもたちがいます。そして学びを諦めた子どもたちが、安定した仕事を得られずに、貧困が連鎖していくのです。

アイキャンはこの流れを止めるべく、「学校に行きたい」「路上で生きる人生を変えたい」という子どもたちに対して、機会を作っています。

子どもたちの声

<路上の子どもの声>

僕は、家族を支えるために、路上で雑巾を売る仕事をしています。働いているときに、同じくらいの年の子たちが制服を着て学校に行く姿を見ると羨ましくなります。でも、僕は一生路上で働かないといけない、勉強するチャンスは僕には来ないと思っています。生きていくために、仕方ないです。

アロン君(仮名)9歳

<復学した子どもの声>

何年も学校に通えていなかったので、クラスでは僕だけ年上で体も大きいけれど、気にしていません。その違いが、勉強して夢を追い求めることの妨げにはならないと思うからです。今、僕は一生懸命”生きて”います。勉強を続けて卒業し、将来は路上の子どもたちを助けたいし、機械を発明する人になりたいです。

ダニエル君(仮名)10歳

認定NPO法人アイキャンについて

アイキャンは、一人ひとりの「できること」を持ち寄り、貧困や災害による影響を受けた子どもの能力向上や地域の環境改善に取り組む国際協力NGOです。フィリピンを訪れた一人の会社員が、子どもたちの置かれた状況を目の当たりにし、「何かできることがあるはず」と、友人と集めた5万円をもとにアイキャンを設立しました。「アイキャン(ICAN)」という名称には、「できることから始めよう」 という想いが込められており、「誰もがもてる力を発揮し、未来を切り拓くことができる社会」を目指して活動しています。

HP: https://ican.or.jp/

Twitter、Instagram:@ICAN_NGO

Facebook:https://www.facebook.com/ICAN.OR.JP