奈良・京都南部を中心に住宅や不動産事業を展開するアイニコグループ株式会社は、2025年7月24日、奈良県内で活動する非営利団体を対象としたクラウドファンディング支援プログラム「楓工務店 ならスマイルリレー」を開始しました。
このプログラムは、寄付決済手数料を企業が全額負担し、さらに広報や専門的な伴走サポートを提供することで、地域の課題解決に取り組む団体を資金調達面・PR面から支えます。現在、参加団体の募集が始まっています。
地域に根ざした企業が生み出した新たな仕組み
アイニコグループは、奈良で創業し、住宅建設事業「楓工務店」や不動産事業「トチナラ」を展開してきました。地域と深く関わる中で、少子高齢化、子どもの貧困、文化継承、環境保全といった課題が、住まいづくりだけでは解決できない現実に直面したといいます。
「地域への感謝と恩返しをかたちにしたい」という想いから、地域課題に取り組む非営利団体を継続的に支える仕組みを作ることを決意しました。その結果、誕生したのが「ならスマイルリレー」です。
「ならスマイルリレー」の3つの特徴
このプログラムは、コングラント株式会社の「寄付DXシステム」を活用し、奈良県内の非営利団体に対して次の3つの支援を行います。
決済手数料を0%に
通常の寄付型クラウドファンディングでは9~20%の決済手数料がかかりますが、アイニコグループがその負担を引き受けることで、集まった寄付金を100%団体に届けることが可能になります。これは小さな団体にとっても大きな後押しとなります。
地域と連携した広報・PR
奈良県内で活動するプロサッカーチーム「奈良クラブ」や「奈良こども食堂ネットワーク」と協力し、SNSやイベントを通じて団体の活動を周知します。これにより、普段届きにくい地域の人々にまで情報を広げ、支援の輪を広げます。
専門家の伴走サポート
コングラント株式会社の准認定ファンドレイザーが、クラウドファンディングの基礎から実践までを丁寧にサポートします。これまでクラウドファンディングの経験がない団体でも安心して挑戦できる仕組みが整っています。
募集概要とスケジュール
「ならスマイルリレー」は、奈良県および京都府南部で活動する非営利団体を対象に、8〜12団体を募集します。
応募条件としては、活動を示す公式ウェブサイトを持っていること、そして「コングラント」の寄付DXシステムを活用できることが挙げられています。
- 応募期間:2025年7月24日(木)~8月29日(金)
- 審査方法:書類審査(団体情報や寄付金の使途などを確認)
- クラウドファンディング実施期間:2025年11月4日~2026年1月31日(約3カ月)
- 募集団体数:8~12団体
詳細や応募方法については、公式サイトで案内されています。

アイニコグループ代表の想い「笑顔の連鎖を地域から広げたい」
アイニコグループ代表取締役の田尻忠義氏は、プレスリリースで次のように述べています。
「私たちは『笑顔を創造し続ける』という企業理念のもと、住まいづくりだけでなく地域の未来づくりにも取り組んできました。今回のクラウドファンディングでは、地域課題に向き合い挑戦する団体を全力で応援します。一社ではできないことも、地域の皆さまと力を合わせれば大きな力に変えられると信じています。笑顔の輪が広がることを心から願っています」
地域を支える新しい挑戦
「ならスマイルリレー」は、地域企業と非営利団体がともに未来を育むための挑戦です。資金調達の壁を取り除き、広報や知識面のサポートも充実させることで、より多くの団体が活動を広げられるチャンスを得ます。
この取り組みがきっかけとなり、奈良から新たな協働の形が生まれ、地域課題が少しずつ解決されていくことが期待されます。
アイニコグループ株式会社 概要
会社名:アイニコグループ株式会社
所在地:奈良県奈良市
代表者:田尻 忠義
公式サイト:https://congrant.com/jp/corp/kaedekoumuten/index.html


