「石狩川流域の”湿地”減少、100年前のわずか0.1%」NPOが渡り鳥マガン渡来地で”湿地”の魅力伝える

しめっちフェスタ 環境・農業

5万羽の渡り鳥マガンが飛来する北海道の宮島沼。札幌市の北東50キロほどのこの地で25日、”湿地”の豊かな価値を伝える「しめっちフェスタ」が開かれた。かわいいマガンのぬいぐるみ販売や、芸人による湿地をネタにした動画、メインの軽トラステージではブルーグラスバンドが「湿地ソング」で参加者を盛り上げた。

石狩川流域の湿地面積は100年ほど前には770平方キロあった。しかし、現在0.6平方キロと0.1%まで減少してしまった。しめっちフェスタを主催する「石狩川流域湿地・水辺・海岸ネットワーク」の鈴木玲さんは「ぬいぐるみや歌を通じて、まずは湿地ってのがあるんだってことを知ってもらいたい」と話した。

湿地減少。しめっちフェスタ

石狩川流域の湿地は、農地開発やインフラ整備が原因で減ってしまったが、希少種のカラカネイトトンボなど多様な生きもののすみかになっている。湿原や沼、海岸で保全・活用に取り組む複数の団体で構成する石狩川流域湿地・水辺・海岸ネットワークは、湿地のもつ豊かな価値を多くの人々に伝えるための活動を進めている。

湿地の減少は日本だけの問題ではない。湿地の保全と懸命な利用を目的とするラムサール条約の事務局は2018年9月、初めてレポートを発表した。「1970年から2015年までに世界の湿地の約35%が消滅し、2000年以降消滅速度が加速している」という。

湿地がなくなることで、動植物も絶滅の危機にあると指摘されている。ラムサール条約登録地は国内で52カ所。宮島沼もその一つだ。

宮島沼には渡り鳥マガンだけでなく、ガンやハクチョウも訪れる。この景色が将来見られなくならないよう、多くの人が湿地を知り、維持して行くことが必要だ。

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