荒れた人工林で、イヌワシがいなくなる危機

環境・農業

遠くからみる山は美しい。だが、近づくにつれて荒れた姿が目に入ってくる。スギやヒノキが放置され、倒れ、太陽の光も入らず暗い世界が広がる。

スギやヒノキの人口林が多いのは、戦後の復興期、木材需要が高まったことで、日本各地で天然林から人工林に置き換える拡大造林政策が進んだためだ。しかしその後、木材輸入の自由化が進み、価格の安い輸入木材にどんどん移行してしまった。日本は67%が森林にも関わらず、8割は海外からの輸入材を使っているのが現状だ。

結果として、使われなくなった人口林が遺産として、各地の山に残ってしまっている。人口林のうち約4割が手入れを必要な状況にある。木を伐採するコストと販売価格が見合わないことや担い手不足などもあり、放置されている。

放置され手入れがされない荒れた人口林が引き起こす問題の一つがイヌワシの減少だ。イヌワシは翼を広げると2メートルにもなる。そのため、密集した人口林には降り立つことができない。獲物を捕らえることができなくなり、餌が不足し繁殖率が低下している。

荒れた人口林は放っておいても元には戻らない。人口的に作った森は、人の手を入れる必要がある。太陽の光が入らなくては植物が育たない。植物がなければ、それを食べる動物もいなくなってしまう。

イヌワシの繁殖率は80年代50%ほどあったが、現在2割以下と危機的な状況にある。イヌワシは食物ピラミッドの頂点に立つ。イヌワシがいる森はピラミッドの下層の種も多くいるため、豊かな森の象徴と言われる。

環境NPOや企業が連携し、イヌワシが住める森に戻すプロジェクトが各地で行われている。

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