スカイツリーが見える古民家で、修復ボランティア活動

2014/10/17 misaki


スカイツリーのお膝元、墨田区。東京の新しいシンボルと、昔の面影を残す下町が混在する墨田区で、古民家プロジェクト「KADOBATA」(カドバタ)が始動しています。

押上駅からスカイツリーを背にして10分ほど歩くと、見えてくるのが長屋の列。墨田区には、第二次世界大戦の被害が少なかったことや地域住民の支援もあって、大正時代から昭和初期の長屋が今でも現存しています。その中の1棟が「KADOBATA」。初夏日和となった5月の終わり、首都圏に在住する大学生や社会人が、古民家の修復活動をするため、「KADOBATA」に集いました。

● 初めての漆喰塗り体験

今後、青年の地域交流や国際交流の拠点となることが期待されている古民家「KADOBATA」で、一泊二日で行われた修復活動。メインの活動は2日目に行った漆喰塗りでした。

漆喰は、古くから城郭や寺社、民家など、木や土で造られた内外壁の上塗り材として用いられてきた建築素材。その漆喰を、古民家のあらゆる壁に塗っていくのがミッションです。
ぎこちない手つきで、壁に漆喰を塗っていく参加者たち。上手く塗れずに悪戦苦闘する人もいれば、滅多に体験できない漆喰塗りに、無我夢中となって作業する参加者も。中には建築系を学んでいて、漆喰塗りがしたいと気合いを入れて参加してきた勇者もいました。

昼になると外の気温は30度まで上がり、冷房がついていない古民家の中はサウナ状態に。参加者はそのような環境で首にタオルを巻き、汗をたらしながら、古ぼけた壁に白い化粧を塗っていきます。「一生懸命働いた後に飲む麦茶の美味しさは格別!」と言って、休憩もほどほどにとりつつ、参加者それぞれが思い思いに漆喰塗りを満喫したのでした。

墨田ボランティア3

● 人情あふれる下町で活動する魅力

下町で過ごした2日間は、驚く程のあたたかさで満ちていました。「物や情報が溢れている一方で、人のあたたかさが感じられない」。これは、地方から上京してきた人なら、誰もが感じずにはいられない東京のイメージなのではないでしょうか。しかしながら、墨田区の古民家修復活動では、そのような東京のイメージを覆してくれる場面に出会うことができます。

たとえば、「KADOBATA」の中に置いてあるテーブルやベッド、椅子たち。実は、これらは近所に住む方たちのご好意で譲り受けたもの。家具を引き取りにいくと、「いーよ、持ってって~。うちではもう使わないからさ、使って。」と気さくに譲ってくれるのです。

また、せっせっと漆喰塗りをしていると、近所に住む大工さんが立ち寄って、「これは、こうした方がいいよ。」と手馴れた手つきでアドバイスをしてくれます。興味深げに覗き込む、通りがけの人と何気ないあいさつから始まって、会話が弾むことも。1日目の夜には、近所に住むおじさんがビールやゼリーといった差し入れを持ってきて、杯を交わしたりもしました。

「東京って、こんなにあたたかい場所だったっけ?」
と思わずにはいられない数々の出会いが、ここ墨田区の下町にはたくさん。そのような人情あふれる下町だからこそ、また来たいと感じ、参加者にはリピーターも多くいます。都内にあるということも、社会人としては週末気軽に参加できる魅力のひとつ。来る前に高くそびえ立って見えたスカイツリーが、帰り道、少し小さく見えたのは気のせいなのか…。東京のシンボルとなったスカイツリーに負けない魅力が、下町にはありました。

おばあちゃんちでもないのに、どこか懐かしく「ここは本当に東京なの?」と思ってしまう、古民家「KADOBATA」での活動。地域交流や国際交流の拠点が下町のとある古民家にて、着々と多くのボランティアの手によって作られています。

○古民家「KADOBATA」の詳細情報

[場所] 東京都墨田区文花1-12-12
[Facebookページ] https://www.facebook.com/kadobata
[備考]
・月に一回、週末ボランティアを開催。次回の開催は2014/11/15(土)-11/16(日)。
・不定期で、世界の料理教室を開催。これまで、カンボジア・ベトナム・中国料理教室を開催。
墨田ボランティア
墨田ボランティア2


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2014/10/17