水汲みで一日6キロ、活躍の機会を失う途上国の女性——国際協力NGO が体験イベントを開催

2016/05/24 NPO・CSR ライター 辻陽一郎


途上国の女性を支援する国際協力NGOのケア・インターナショナル ジャパンは、22日、チャリティウォークイベントを開催した。友人同士や家族で参加する約80人が、東京都内を約6キロ歩いた。頭に2キロの重りを乗せたり、歩きながら途上国にまつわるクイズを考えたり、女性たちの立場になって一歩ずつ進んでいった。

ケアは、途上国の貧困を根本的に解決するには、女性たちの活躍が不可欠だとして、女性支援活動を東ティモールやガーナなどで行っている。しかし、女性が活躍するためには、水の問題が足かせとなる。安全な水を得られない地域では、水を汲みに行くために約6キロの道のりを毎日歩かなくてはならない。一度に20キロの水を運ぶ重労働だ。水を汲み家事をするだけで一日が終わってしまう。

女性が教育を受け、仕事で活躍するためには、時間を消費してしまう水問題を解決しなくてはいけない。ケアはこの問題を体験しながら知ってもらおうと、「歩く国際協力 Walk in Her Shoes」というチャリティウォークイベントを開催する。イベントで集った参加費は、途上国での浄水タブレットや衛生キットの購入に役立てられる。

家族3人で参加した女性は、20キロの水の代わりに、2キロの重りを頭にのせて歩いた。「2キロでも大変。20キロを持つなんて考えられない」と、苦労を実感した。

2キロの重りをのせて歩く

2キロの重りをのせて歩く

イベントにボランティアとして参加した中国のミニさん(23)は、「去年、日本の企業に就職した。誰かのために役立つことがしたいと思いボランティアに参加した。今回のイベントで学んだ途上国の女性の問題も伝えていきたい」と話した。

歩きながらクイズを出すことで、参加者同士で活発な意見交換も行われていた。途上国の現状を知るためには、セミナーや報告会に参加する方法もある。だが、ウォークイベントでは、受け身ではなく実際に自分の身体を動かして参加するため、主体的に問題意識を持てる機会となった。

「変える、女性も活躍する女子も豊かな世界に」と書かれたパネル

「変える、女性も活躍する女子も豊かな世界に」と書かれたパネル

■公益財団法人 ケア・インターナショナル ジャパン(CARE International Japan)
http://www.careintjp.org/l
■5/22 歩く国際協力「 Walk in Her Shoes 2016」
http://nponews.jp/event/walk-in-her-shoes-2/


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2016/05/24