ケア・インターナショナルの活動・ボランティア

ケアインターナショナルの活動 国際協力団体
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ケア・インターナショナルジャパンとは―取り組む課題は

アジア最貧国の一つへ教育支援キャンペーン

ケア・インターナショナルジャパンもアジアやアフリカで教育プロジェクトを展開している国際NGOの一つだ。アジア最貧国の一つ、東ティモールへは、毎年「スマイルギフトキャンペーン」を実施し、学習するための教材が少ない農村部へ学習雑誌「ラファエック」を製作し届けている。

ラファエックは学校でも使用されていて、読み書きや生活で役立つ情報を学ぶことができる東ティモールで唯一の学習雑誌だ。今年のキャンペーンでは1万冊を届けることが目標だ。

東ティモールには一日約2ドル以下の貧困ライン以下で生活する人が約40%いるが、そのうち約85%が農村部で暮らす人々だ。都市部と農村部での格差は深刻で、共通語であるテトゥン語の識字率も都市部で81%、農村部では45%と東ティモール財務省が発表している。

ケアはラファエックを届けることで農村部の人々が読み書きを覚え、貧困の改善につなげることを目指している。

チャリティウォークイベントを取材

2キロの重りをのせて歩く

途上国の女性を支援する国際協力NGOのケア・インターナショナル ジャパンが開催する「チャリティウォークイベント」を取材した。友人や家族と参加する約80人が東京都内を約6キロ歩いた。頭に2キロの重りを乗せたり、歩きながら途上国にまつわるクイズを考えたり、女性たちの立場になって一歩ずつ進んでいった。

途上国の女性は水くみをするだけで一日が終わってしまう

ケアは、途上国の貧困を根本的に解決するには、女性たちの活躍が不可欠だとして、女性支援活動を東ティモールやガーナなどで行っている。しかし、女性が活躍するためには、水の問題が足かせとなる。安全な水を得られない地域では、水を汲みに行くために約6キロの道のりを毎日歩かなくてはならない。一度に20キロの水を運ぶ重労働だ。水を汲み家事をするだけで一日が終わってしまう。

女性が教育を受け、仕事で活躍するためには、時間を消費してしまう水問題を解決しなくてはいけない。ケアはこの問題を体験しながら知ってもらおうと、「歩く国際協力 Walk in Her Shoes」というチャリティウォークイベントを開催する。イベントで集った参加費は、途上国での浄水タブレットや衛生キットの購入に役立てられる。

家族3人で参加した女性は、20キロの水の代わりに、2キロの重りを頭にのせて歩いた。「2キロでも大変。20キロを持つなんて考えられない」と、苦労を実感した。

NGOケアのイベント
「変える、女性も活躍する女子も豊かな世界に」と書かれたパネル

イベントにボランティアとして参加した中国のミニさん(23)は、「去年、日本の企業に就職した。誰かのために役立つことがしたいと思いボランティアに参加した。今回のイベントで学んだ途上国の女性の問題も伝えていきたい」と話した。

歩きながらクイズを出すことで、参加者同士で活発な意見交換も行われていた。途上国の現状を知るためには、セミナーや報告会に参加する方法もある。だが、ウォークイベントでは、受け身ではなく実際に自分の身体を動かして参加するため、主体的に問題意識を持てる機会となった。