GW以降にボランティアニーズ増加 「いまは関心を持ち続けて」

2016/04/28 NPO・CSR ライター 辻陽一郎


熊本地震のボランティア募集が始まっているが、ニーズが増加するのは、ゴールデンウィーク以降になりそうだ。余震が続く現地では、二次的災害が出ないように「応急危険度判定」を実施している。倒壊の不安がない家からボランティア受け入れを行うため、家屋の片付けはこれから本格化する見込みだ。

■震災ボランティアミーティングに、コーディネーターら約300名

現地でのボランティアの活躍が報じられる一方、ニーズに対してボランティア過多の地域もある。こうした状況の中、今後、被災地支援のボランティア活動を考えるため、「熊本地震(大分)震災ボランティアミーティング」が、4月26日、都内で開かれた。

テーマは、「いま、できることは何か」。都内のNPOらが主体となって呼びかけ、地域や大学のボランティアコーディネーターや学生など約300人が集り、熱心にメモをとる人が多く関心の高さがうかがえた。

■東日本大震災では5月以降ボランティア激減 「関心を持ち続けて」

日本NPOセンターの吉田建治さんは、「今回の地震で、ボランティアが入りづらい要因の一つは、余震。津波などによる水害のボランティアと違い、一軒一軒状態が異なるため、調べてみないと二次被害の危険性がある」と説明した。

「応急危険度判定」が完了すると、家屋でのボランティアニーズが増えてくる。熊本市災害ボランティアセンターに派遣されている長谷部治さんは、「5月以降マスコミの報道も減っていく。いま、何かできることがないかと思っている気持ちを、5月以降も持ち続けてほしい」と伝えた。

東日本大震災では、発災後、ボランティア数が最多の14万3000人となった2011年5月から急激に減少し、学生の夏休みが明ける9月には、63000人となった。(全国社会福祉協議会ウェブサイトから引用)

日本NPOセンター吉田健治さん

日本NPOセンター吉田健治さん

■学校が再開すると、学生ボランティアが急減する可能性が

現在ボランティア過多の地域がある理由の一つは関心の高さ。もう一つは、熊本県内の中高、大学などが休校となっていることだ。時間のある学生たちが、地元のためにボランティアとして奮闘している。

しかし、ゴールデンウィーク明けに、再開を予定する学校が多い。熊本大学は、5月9日から再開すると発表している。学生ボランティアがいなくなることで、ボランティアの数が足りなくなる懸念がある。

緊急ミーティングの呼びかけ団体であるNICE(日本国際ワークキャンプセンター)や、RQ災害教育センターは、現地のパートナー団体らと連携をして、5月以降のボランティア受け入れ態勢を作っている。ニーズが増える5月以降に、ボランティア募集を行うNPOも増えてくる見込みだ。

NICE事務局長の上田英司さんは、「ボランティア活動は、物資支援のように、足りないものを満たすことで終わりとなる支援ではない。被災した地域の人が、これから先、前向きに主体的に、地域を盛り上げていけるように、ボランティアの人が一緒になって作っていくことが重要だ」と締めくくった。

NICE(日本国際ワークキャンプセンター)

NICE(日本国際ワークキャンプセンター)上田英司さん


ボランティアやNPO/NGOについて詳しく相談!

記事を読んでNPOやボランティア活動に興味をもった人、ボランティアの始め方が分からない人、どういうボランティアが他にあるか知りたい人、一度ボランティアコーディネーターにご相談ください。メールでお返事します。NPOやNGOに関わってみたいけどどうしたら良いか分からないなど、どんな質問でも構いませんので、お気軽にフォームからご相談ください。個人の方は無料でご相談を受付けています。

2016/04/28