南スーダン独立5年。世界で最も新しく、最も貧しい国はいまどうなっているのか?

2016/07/09 NPO・CSR ライター 辻陽一郎

世界で最も新しい国、南スーダンが誕生してから9日で、5年が経った。四半世紀に及ぶ北部との内戦では、200万人以上の死者を出した。アフリカで54番目となる独立国家が生まれたとき、市民たちは歓喜に沸き、希望の未来が見えていたはずだった。

しかし、独立から2年後、原油をめぐる対立からキール大統領が、マーシャル副大統領を解任したことで、再び戦火に包まれた。独立の前日には、潘基文(パン・ギムン)国連事務総長が、「南部スーダンには豊富な原油資源があり、耕作可能な広大な土地がある」と述べ、独立後、繁栄していく希望を語っていた。皮肉にも、原油が再び争いを起こす火種となってしまった。この内戦によって、数万人が死亡し230万人が避難した。

日本政府も、2012年1月から国連平和維持活動(PKO)に自衛隊を派遣している。市民たちの生活も厳しい状況だ。ユニセフ(国連児童基金)は、「100万人近い子どもが暴力から逃れるために避難生活を余儀なくされ、 40万人が戦闘のために学校に通えなくなり、 子どもの3分の1以上が栄養不良」と発表している。石油生産も止まり、生活用品も足りない状態だ。

昨年8月に、ようやく和平合意に至り、今年4月、政府軍と反政府勢力による暫定政権が発足した。しかし、現実にはいつ再び紛争が再発するか安心できない状態が続いている。

世界で最も新しい国南スーダンの新しい国づくりはなぜうまくいかなかったのか。思い描く未来を実現する日はいつになるのだろうか。

■7/11追記 戦闘が再燃

南スーダンでは10日、首都ジュバ市内でキール大統領を支持する政府軍と、マーシャル第1副大統領派の反政府勢力との間で戦闘が再燃した。激しい銃撃戦が行われていて、死傷者も出ている。南スーダンに滞在中の国際協力機構(JICA)関係者を退避させる方針だ。

■南スーダンのことをもっと知るために

・2006年から南スーダンで支援活動を行ったAAR Japan(難民を助ける会)のイベント
日時:2016年7月28日(木)18:30-20:30 (開場18時)
会場:日本教育会館 7階中会議室(東京都千代田区一ツ橋2-6-2)
詳細・申込:http://www.aarjapan.gr.jp/join/event/2016/0728_2087.html

・2006年から活動を続ける国際協力NGO日本国際ボランティアセンター(JVC)の駐在員ブログ
http://www.ngo-jvc.net/jp/projects/sudan-diary/

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2016/07/09