本当の意味での情報格差とは?

2016/11/11 NPO法人インフォメーションギャップバスター理事長 伊藤 芳浩

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日本では、情報格差というと、デジタルデバイドを指すことが多い。情報格差というキーワードで検索をすると、インターネットやテレビなどのデジタルメディアによる格差のことを取り上げている内容が目立つ。

もちろん、デジタルメディアによる格差はそれで存在しうるでしょう。しかし、根本にあるものは何なのかということには案外目がいっていないことが多いのではないでしょうか。

▪️本当の意味での情報格差とは?

まず、最近の家族構成の変化に注目する必要があります。

戦後、高度経済成長のころから、徐々に従来の大家族が崩壊し、核家族化してきました。それとともに、地域コミュニティが衰退の道を歩み始めました。これによって、家族の中での会話、近所との会話が著しく減少しました。しかし、家族や近所との会話は、人間にとって生活上必要不可欠のものです。

Face to Faceの会話は、インターネットやテレビとは違って、生の情報をもたらしてくれます。デジタルメディアでは伝えきれない表情や人間臭さを伝えることができます。会話による伝播は、本と同様にアナログメディアです。

コミュニケーションのウェイトがアナログメディアからデジダルメディアにシフトするにつれて、適応できない人が増えてきています。同時に、アナログメディアを使いこなせる力も衰退していて、人間関係にストレスを感じることなどにより、精神病を疾患する人も増えてます。

本来は、人間はアナログメディアを最低限必要としてます。それが少なくなると精神的にバランスを壊してしまう。デジタルメディアが増長することにより、そのバランスを壊してしまうことが一番の原因です。

デジタルメディアの世界でメディアリテラシーを向上させるのも重要ですが、アナログメディアを使うメディアリテラシーというか、これまで以上にヒューマンスキルを磨くことが、今後は必要になってきます。

端的に言えば、昔の良き日本を取り戻すこと。そのための取り組みがこれまで以上に重要になってくるはずです。

伊藤 芳浩
1970年岐阜県生まれ。名古屋大学理学部卒業後、日立製作所にて、基本ソフトウェア系の開発を経験後、新規事業立上げに関わり、現時点は、Webマーケティング・プロモーションを担当。自分自身、聴覚障害者であり、当事者としての経験を踏まえて、情報格差解消のためのNPOインフォメーションギャップバスターを2011年に設立し、横浜国立大学などで「情報格差問題」「情報リテラシー」関連のセミナーを多数実施。「ダイバーシティ」「エンパワーメント」「合理的配慮」などのテーマでも講演。
NPO法人インフォメーションギャップバスターウェブサイト


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2016/11/11