ヨーロッパへの道をすべて閉ざされたシリア難民、NGOが支援

2016/04/13 NPO・CSR ライター 辻陽一郎


シリア難民の一つの希望が閉ざされた。4月4日、欧州連合(EU)とトルコ政府が、正式な手続きをせずにギリシャに渡ったシリア難民に対し、トルコへの強制送還を開始した。ヨーロッパを目指す8割の難民が、トルコからギリシャを通過するルートを利用していた。しかし、今後は、ギリシャに渡っても、足止めを受けることになる。日本のNGO、難民を助ける会(AAR Japan)は、道をすべて閉ざされ、ギリシャに留まる難民への支援を再開する。

ドイツなどの国々を目指して、ギリシャへ入国した人は、昨年だけで100万人を超え、今年の3月までで約15万人にのぼる。多くの人が最初に到着する、レスボス島はギリシャのなかでも難民であふれている場所だ。島の一時保護施設では、簡易テントに入れず野宿する人もいる。難民の受け入れ態勢はほとんど整っておらず、食料や水を手に入れることも難しい過酷な状況だ。

難民の中には、保護者のいない未成年者もいる。身寄りがないことで、人身売買の対象になることもあり、危険にさらされている。AARは2015年、現地団体を通じギリシャで支援活動を実施。。子どもたちを守るために、保護施設への移送や栄養補助食の提供を行った。今年も支援を実施することを決定したが、流入する難民、ギリシャから進めない難民、人数は増え続け、環境は悪化する一方だ。

強制送還に対して難民から反発も生まれている。強制送還の実施は、国連難民高等弁務官(UNHCR)や、人権NGOなどが人道に反するとしてEUへ抗議を行っている。

シリアの戦火から命をかけて逃れて、ようやくたどり着いたギリシャで希望が閉ざされてしまったシリア難民の人々はこれからどうなるのか。難民受け入れに消極的な日本に住む一員として、対岸の火事ではなく、できる協力をしていきたい。

■難民を助ける会(AAR Japan)
http://www.aarjapan.gr.jp/

■アムネスティ日本「 シリア難民を支援するキャンペーン」
http://www.amnesty.or.jp/campaign/syria/


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2016/04/13