甲状腺がん子ども基金発足

甲状腺がん子ども基金設立シンポジウム(集合写真)

甲状腺がん子ども基金設立シンポジウム(集合写真)

甲状腺がん悪性または疑いと診断された子どもたちの数は、1巡目2巡目合わせて174人にのぼります(2016年9月14日現在)。このうち手術後に甲状腺がん悪性と確定した子どもたちは135人。福島県の近県でも、子どもたちの甲状腺がんが報告されています。

しかし、政府は原発事故の影響とは考えにくいとしており、包括的な支援策がとられていない状況です。甲状腺がんと診断された子どもと家族は孤立し、たび重なる診察や通院費用で経済的に困窮し、進学や就職、結婚、出産などの面でも困難に直面しています。

こうした状況を踏まえ、FoE Japanが呼びかける形で、甲状腺がんの子どもや家族の支援のあり方について、関心を有する市民団体や弁護士等と共に準備会合を重ねてきました。その結果、甲状腺がんや甲状腺疾患、その他の被曝影響によると思われる病気に苦しむ子どもたち等への支援と、原発事故による健康被害状況の調査・把握を行なう目的で、「3・11甲状腺がん子ども基金」が発足しました(代表:崎山比早子/元国会事故調委員)。甲状腺専門医である、松本市長の菅谷昭さんとも会合を重ね、特別顧問にご就任いただきました。FoE Japanからは満田が理事に就任しました。

9月17日に開催した発足シンポジウムでは、菅谷昭さんが講演を行い、ベラルーシでは、チェルノブイリ原発事故後30年たった今でも、子どもたちに半年に1回の包括的な健診や、年3週間の保養が国家事業として行われていることを紹介しました。当日の模様は、NHKでも放映され、大きな反響を呼びました。

「3・11甲状腺がん子ども基金」は、寄付を募り、甲状腺がんの治療を受ける子どもたちへの給付金支援を行います。また、原発事故による健康影響の現状把握や相談業務を行っていきます。

(満田夏花)
『Green Earth』vol.60より転載。
この記事は2016年10月時点の情報を元に書かれています。

2016/10/31 国際環境NGO FoE Japan

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2016/10/31 国際環境NGO FoE Japan