難しい社会問題も、シェアされる記事にする切り口とは—NPO大学が発信マニュアル作成

2017/02/15 NPO・CSR ライター 辻陽一郎

NPO大学「社会問題発信マニュアル」

NPO大学「社会問題発信マニュアル」


日本財団CANPANプロジェクトとオルタナSが実施する「NPO大学」は14日、「社会問題の発信マニュアル」を発表した。NPOなどが取り組む社会問題は専門的であったり、身近でなかったり、とっつきにくい内容のことも多く記事にしても読んでもらいづらい。では、記事がシェアされ、多くの人に社会問題を伝えるためにはどうすればいいのか。マニュアルでは、情報発信をする際の伝え方を丁寧に解説する。

オルタナS副編集長の池田真隆さんは、「丁寧な記事と読まれる記事は違う。切り口を工夫することでシェアされる記事になる」と述べた。例えば、人物を取材するときの切り口は漠然と面白いではだめ。インタビュー前にどこが面白いのか、世の中に知られていない一面などの切り口を見定めること。その上で、成果を出しているかも重要だ。社会問題に取り組む人は、理想を語るが成果のない人も多い。

NPOのイベント取材では、内容をだらだらと書いても読んでもらえない。主催者が言った興味深い一言など、一部分をピックアップする。同じようなイベントが全国である場合は、「若手NPOネットワークイベントが全国で相次いで開かれる」など、世の中の流れとする切り口も可能だ。社会問題はただ取り上げるのではなく、社会の時勢と合わせて描くとシェアされやすくなる。例えば、子どもの貧困を取り上げるときに、「休眠預金の寄付先となる子どもの貧困」のようにすればメリハリが出る。

NPO大学

NPO大学で話す日本財団の山田泰久さんとオルタナS副編集長の池田真隆さん

日本財団の山田泰久さんは「情報発信内容には共感・信頼・問題提起の3つのポイントがある」と言う。NPO団体の成長ストーリーなど、活動の追体験や感情移入をできることや、マスメディアが伝えない地域の状況などを代弁者として伝えることなどが重要だ。

池田さんは最後に「注意すべきことはシェアされたいあまりに、取材先に迷惑をかけるような切り口にしてはいけない。読んだ人の心に残るような記事を書くことが大切」と語った。


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2017/02/15