遅れる日本の違法伐採対策~米NGOが来日ロビー

2014/07/31 国際環境NGO FoE Japan

遅れる日本の違法伐採対策

遅れる日本の違法伐採対策


6月10日、FoE Japanとも協力関係にある米国NGO、グローバルウィットネスと環境調査エージェンシー(EIA)がロシアやマレーシアにおける違法伐採の実態調査の報告をするために来日し、衆議院第一議員会館にて、院内勉強会を開催しました。

EIAからは今回の来日に合わせ、極東ロシアや東シベリアで横行している違法材取引の実態と、それが中国で加工され日本に輸入されていることを明らかにした報告書(*1)がリリースされ、その詳細が報告されました。またグローバルウィットネスは、マレーシア・サラワク州における施業規則違反の実態を衛星画像と照合し、伐採禁止区域内等での伐採行為、林道敷設行為が行われていることを明確に示しました。

EIAのキャサリン・ホーナー氏は報告の最後で「日本政府は2006年に違法伐採対策に着手した当時は国際社会のリーダー的存在だったが、現在では、米、EU、豪が公共・民間を対象とした取組みを進めるなか、すっかり遅れを取ってしまっている。ロシア、中国、マレーシアなどの国々から輸入を続ける日本も同等の対策を講じるべきであり、これまでのように違法伐採対策におけるリーダー的役割を担ってほしい」と、日本の取組み強化の重要性を強調しました。

勉強会には、多数の企業関係者が参加し、活発な質疑応答が行われました。「具体的にどうすれば違法リスクを回避できるのか」、「米、EU、豪の規制において義務付けられているデューディリジェンス/デューケアとはどういうものか」といったことへ質問が集中し、企業関係者の関心の高まりが感じられました。

この来日に合わせ、海外と日本のNGOの合同で、関連する企業や業界団体、省庁、国会議員等と会合を持ち、詳細な現地の報告を元に問題意識を伝え、行動を求めました。

世界の違法伐採対策のボトルネックとすら表現されかねない現状を打破すべく、今後もロビー活動を通して、一刻も早い政府の対応を促していきます。

*1:「門戸開放:ロシア産違法材の輸入を防ぐことのできない日本の失敗」日本語版
http://www.fairwood.jp/news/pr_ev/2014/EIA_Russia-Japan_Report_JAP_P03.pdf

(三柴 淳一)
『Green Earth』vol.51より転載。
この記事は2014年7月時点の情報を元に書かれています。


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2014/07/31