カブトガニなど生き物を育む「海のゆりかご=干潟」保全に奮闘するNPOたち

2017/07/25 NPO・CSR ライター 辻陽一郎

中津干潟でカブトガニを発見


中津干潟(大分県中津市)には絶滅危機にあるカブトガニや、何種類もの小さなエビ、カニ、貝など多様な生き物が生息する。干潟は「海のゆりかご」と呼ばれる生き物の宝庫だ。

しかし、日本の干潟の多くは埋め立てられ、約40%が失われたという。かつて干潟は人々との暮らしと共にあったが、今では訪れる人も少なくなってきた。

◼豊かな干潟を守るためにNPOが奮闘

干潟は貴重な生き物の居場所となっているだけでなく、緩衝機能や水質浄化機能もあり、人々の生活に重要な役割を果たしている。この貴重な干潟を保全しようと奮闘するNPOが全国にある。

干潟を守ろうと市民が集い、調査をしたり、子どもたちへの生き物観察会を開いたり、埋め立て計画反対を訴えたりと多様な活動を続けている。

子どもと一緒に生き物観察

中津干潟では「NPO法人水辺に遊ぶ会」が、中津の海や水辺と人々のくらしをつなぎ直すことを目指し、活動している。7月22日には夏休み干潟観察会を開いた。多くの子どもと家族が、干潟に入り、泥だらけになりながら、カブトガニやさまざまな生き物を熱心に観察した。

水辺に遊ぶ会は1999年に設立。「海と人の心の距離」をもっと近くしようという想いで地域の人たちと共に活動を続けている。

子どもと一緒に生き物観察

愛知県名古屋市にある藤前干潟では、「NPO法人藤前干潟を守る会」が活動する。藤前干潟も同様に多様な生き物が生息し、四季折々たくさんの渡り鳥が集う地だ。干潟は渡り鳥のサービスエリアであり、干潟がなくなると渡り鳥も生きられなくなるリスクもある。

藤前干潟はゴミ埋め立て地となる計画があったが、市民が長い間、市に働きかけたことで計画中止にいたった。2002年にはラムサール条約登録地にも指定された。

神奈川県三浦市にある江奈湾干潟では、環境NPO法人OWSが「江奈湾(神奈川県三浦半島)干潟保全プロジェクト」として生き物観察会などを実施している。

全国では多くのNPOが奮闘している。将来、この豊かな海のゆりかごを守っていくには、市民が一体となり保全活動を続けることだけでなく、ラムサール条約を活用するといった対策も必要だ。


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2017/07/25