地球の生物多様性が58%減少、日本人の暮らしには地球2.9個分が必要——NGOが警告

地球の生物多様性は1970年から2012年の間で、58%減少したことが環境NGOのWWFの調べで明らかになった。エネルギー利用による多量のCO2排出や、食料廃棄物を過剰に出すような生活を送り続けることで、いずれ人類も豊かな生活を送ることができなくなってしまう危険性がある。日本人と同じレベルの暮らしを世界中の人がした場合、一年間に地球2.9個分の資源が必要となることも分かった。

WWFは10月27日公開した「生きている地球レポート2016」で、地球の生物多様性の現状と、人間の生活が地球に与えているダメージを伝えている。

「Living Planet Index(LPI)」は地球上の生物多様性の豊かさを示す指標だ。陸や淡水、海などさまざまな自然の中で生きる脊椎動物の個体数の変動率から計算して、生物多様性の豊かさを測っている。

測定値が58%減少したということは、地球上にいる野生生物の個体数が減少を続けているということ。つまり、野生生物が生きることができないほど地球の豊かさが失われているということだ。

地球の豊かさにダメージを与えている人間の活動を知るには、エコロジカル・フットプリントという指標を用いる。人間は豊かになるにつれて地球のもたらす森林や生態系などの資源を限界を超えて利用するようになった。

本来、人間活動で消費する分は地球1個分の生産力よりも少ない値である必要がある。しかし、2012年時点では地球1.6個分。日本人だけでは、地球2.9個分の暮らしをしているのだ。

この課題を解決するにはCO2を発生する石油や石炭によるエネルギーから脱して、自然エネルギーに切り替えていくことがまずはできることだ。4月からは電力会社を自由に選べるようになったので、自然エネルギーを自ら選ぶことも可能だ。

日本の場合は、食料の大量廃棄も大きな問題だ。日本のフットプリント指標の20%は食品廃棄物によるもの。何気なく捨てている野菜一つでも、生産するために水などの自然が使われ、輸送などでエネルギーも消費される。

豊かな地球で持続可能な生活を送るためにも、まずは地球のいまの姿を知り、自分の力で変えていけることに取り組むことが求められている。

2016/10/27 NPO・CSR ライター 辻陽一郎

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