NPOが刑務所の内側に迫った写真展を開催、市民が生の正しい情報を得ることが大切

昨年1年間の犯罪件数(警察が認知した刑法犯)は約91万5000件だった。多くの事件がある中、私たち市民は、罪を犯した人たちが日常を送る刑務所の様子や受刑者の日々を知る機会はほとんどない。

日本ソーシャル・ジャスティス・プロジェクト(英レディング大学、NPO法人監獄人権センター)が開いた刑務所のいまを知る写真展では、都内大学の写真学科で学ぶ6名の学生がこれまで知る機会の少なかった場所へカメラを向けた。

学生たちは、栃木刑務所や東京拘置所など6つの場所を訪れ、外からは分からない建物の雰囲気や作業をする様子などを写真に収めた。写真展は4月1日から7日の間、日比谷図書文化館で行われ、今後は同プロジェクトが運営するウェブサイト「CrimeInfo」で公開する予定もあるという。

日本では市民が死刑制度を始めとした刑法犯を議論することに対して高い壁がある。その壁となるのが情報の少なさや複雑さだ。死刑制度が残っている国にも関わらず、市民が死刑制度を議論することには抵抗感もある。だが、ヨーロッパを中心に世界では死刑制度廃止の流れにある。米国でも死刑制度を廃止する州が増えている。世界の流れの中で日本はどうするのか。

議論しづらい壁を壊すためには、知識と情報が必要だ。そのために「CrimeInfo」では、日本の死刑に関する統計資料、刑事司法の諸問題に取り組んだ論文・エッセイ集、死刑をめぐる映像ドキュメンタリーなどの情報提供を行っていく。

死刑制度は、賛成と反対両方の意見がある。日本弁護士連合会は、2020年までに死刑制度廃止を掲げている。

今回の写真展で撮影した学生たちは、刑務所に暗くてどんよりしたイメージを持っていたが、実際に入ってみたことで、それだけではない一面を知ったという。知ることが考えるきっかけになったのだ。

刑法犯についての議論はまずは生の情報や正しい情報を得ること。そこから議論を始めていこう。

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2018/04/11 NPO・CSR ライター 辻陽一郎

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2018/04/11 NPO・CSR ライター 辻陽一郎